冬になると我が家はよくおぜんざいを作ります。今回の小豆は、毎年お餅用のもち米を分けてもらっている豊作さんのお宅からいただいた能登大納言。
いつものように圧力鍋で圧をかけること15分。蓋を開けてみると、
「あっ、ちょっと加圧時間が長かった?!」
としまった感が過ぎりました。小豆の粒が崩れて原型を留めているものが少なく、ぜんざいというより「餡子」。
それには理由があって、一度に750gを煮るためにレシピどおりに水を鍋に入れると、あまりに鍋ギリギリまで水位が上がって危険だったので、水分を減らして小豆を煮て、煮上がった小豆に水分を足していただくつもりでした。ただ、年末にいただいたばかりの新豆だったので、本当は加圧時間を減らさなくてはならなかったのに、それを失念していたのでした。
しまった感はおくびにも出さず、一応、水分を足しておぜんざいとし、長村さんに出してみました。
「これ、ぜんざいというより、餡子を水で薄めたみたいな感じ・・・」
確かに、自分でもコーヒーのお茶請けに、餡子をお皿に盛ってそのままいただいたりもします。甘さは控え目で自分好みに作ってあるし、能登大納言の香ばしさがなかなかよろしいし、市販の餡子と比べものにならないほど美味しいもの。でも、「水で薄めたやつ」とか言われると、事実なんだけどなんだかなぁ〜。
しかし、750gを食べ切る最後の最後まで、
「餡子を水で薄めたやつ頂戴!」
と言われ続けました。