2008年12月31日

V字バランスで締めくくり

大掃除というにはちょっと恥ずかしいお掃除でお茶を濁し、
玄関に千両を生け、なぜか突然食べたくなってしまった小豆
をお鍋いっぱいに煮て、やるべきことをしたことにして、今年を
締めくくるべくお風呂にゆったりと浸かる。以前、ヨガの
生徒さんにいただいた薔薇の形の入浴剤(まるで砂糖菓子の
ようで、「入浴剤です」と言われなければ、すっかり食べる
つもりでいた可愛いものです)を入れて。

あらっ、この入浴剤、お肌ツルツルになる♪

小豆を煮たのも突然だったけど、V字バランスをやりたくなった
のも突然。バスタブの中で両足を伸ばし、足首を両手で持って
両脚を持ち上げお顔に近づける私。お尻を軸に背中と両足で
V字の形をつくる。

私、長村さんがお掃除してくれたバスタブも、入浴剤でツルツル
になったお肌に劣らずツルツルピカピカだったのを忘れていま
した。瞬間、お尻が前へツルンッと滑って、背中がバスタブの
底へ。当然、両脚は天井に向かって宙に浮き、私の上半身は
お湯の中。優雅に一人シンクロナイズドスイミング…。

幸い泳ぎは得意なので溺れずにすみましたが、
入浴剤入りのお湯、飲んじゃった!

良い子の皆さんは真似をしないでね。


2009年01月04日

父母と私をつなぐ

実家の両親に宛てて今年初めての手紙をしたためる。二人は
ことのほか私の便りを楽しみにしてくれていて、ポストの底に
封書の落ちる「カタン!」という音がすると、母はいそいそと
ポストに向かうそう。そして、私の手紙を飽きもせず一日に
4〜5回は読み返している、と父がその様子をまた手紙で伝えて
くれる。一方的にただ私の日常の出来事を書き殴るだけなのに、
親ならではこそ…と有り難く思う。

十数年前、ワープロで手紙を書いていた時期があった。手書き
だと、書き損じてしまった場合に書き直すのがとっても面倒、
ワープロなら推敲しながら書けるんだもん、合理的!と、
タイピングしたものをプリントアウトして封筒へ。

そんな手紙を数通送ったとき、

「ワープロの文字を印刷した手紙ってなんだか味気なくて…」

と遠慮がちに言う父母。「味気ない? 贅沢なこと言うなぁ。
手紙が届けばそれでいいじゃない」。そう思ったけれど、親孝行
らしいことを一切していない私の、唯一の親孝行と言える手紙を、
両親の望む手書きにすることがそんな大層なことか?と反省し、
それ以来、ワープロを利用するのは辞めた。お陰で乱筆乱文度
が倍増したけど。

病気を抱えて以来、父からの便りはあまり来なくなった。
「最近はペンを持つ気力がなくてね…」と言う父に、あれほど
筆まめだったのに、私に手紙を書く習慣を与えてくれたのは父
なのに…と寂しさを禁じ得ない。それでも、いつも私から手紙
をもらっているのに返信もしないでは申し訳ないと思うのか、
たまに返事を書いてくれる。その手紙の文字の大きさや勢いに、
父の状態を推し量る自分が居る。

ああ、これだったのね。父母も私の手紙を読みながら、文章だけ
じゃなく、そのときの私の心理状態や体調を手紙の文字から読み
とろうとしていたのね。実際、忙しくてばたばたしているときは
あちこちで修正液が使われ、字もピンピン跳ねて踊って刺々しい。
反対に、ゆとりのあるときの文字は丁寧で穏やかさがあった。

さて、今年は両親に宛てて何通書けるかしら。
タグ:手紙

2009年01月12日

“ふんうん”の呼吸

お茶を入れて長村さんに差し出しながら、
「ふん」
と言う私に、
「うん」
と言う彼。通訳すると、
「長村さん、お茶どうぞ」
「うん、サンキュ!」

4月がくれば結婚23年。

2009年01月15日

鉄砲玉

ヨガのクラスと家庭教師のほかに、不定期だけどテープ起こし
や校正の仕事もしているため、忙しいときには分刻みで動いて
いる私ですが、不定期の仕事が入っていないときはぽっかりと
時間が空きます。そんなときは、歩いて2分弱、スープの冷め
ない距離に住む主人の両親宅へ。姑がコーヒーとお菓子で迎えて
くれます。そして、逢えなかった間に積もった話しておきたい
いろんな出来事をお互いに伝え合います。

きょうは3時にお邪魔して(まあ、ちゃっかりお茶の催促以外の
何ものでもない時間帯ですね♪)二人でおしゃべりしまくって
いたら、私の携帯に長村さんからメールが。

「今どこ? 遭難してる?」

ふと見ると、時計の針は夕方7時…。2時に家を出てからすでに
5時間が経過。「銀行へ振り込みに行って来る」と出かけたまま
5時間も戻って来なかったら、いくら鉄砲玉の私だとはいえ心配
にもなりますよね。

「(私が居ないと)寂しい? 今、帰るね」
とニヤニヤしながら送ったメールの返事は、
「事故起こしてないか心配なだけ」
まったく信用のない私です。

2009年01月20日

フリースは仮の姿

火曜日は、金沢工業大学で非常勤講師をする長村さんの出勤日。
いつもパジャマか部屋着か分からないようなフリース3点セット、
寝癖の髪、無精髭でむさ苦しさ全開の彼が「ヘンシ〜ン!」
する日なのです。ネクタイは結婚式や法事でぐらいしか締める
ことがなくなり、一年に一度拝めるかどうかの昨今、あまりの
ギャップに思わず「首から下のスーツ姿、ステキ♪」と口を
ついてしまう私を許して…。

そして、火曜日が来る度に思い出しては吹き出すことが…。
家庭教師の生徒Kちゃんは高校2年生。あるとき、修学旅行に
行って私にお土産を買って来てくれました。それを我が家まで
届けてくれたのですが、あいにく私は外出中。長村さんが応対
してくれました。
…のはいいのですが、お寺さんであるKちゃん宅は、朝起きると
一番に化粧をされるというお母さんを筆頭に、ご家族の皆さん
がとてもきちんとしておいでです。よれよれのフリース姿で
玄関に出てきた長村さんが、彼女にとってはあまりにも衝撃的
だったのでしょう。

後日、授業中に大学の話になったとき。

「今度、長村さん、金工大に非常勤講師で行くことになった」
「えっ、パジャマなんにぃ!!!!!」
「あれ一応、部屋着だったんだけど…」

翻訳すると、「パジャマ姿でモサァッと出てきた、あのどう
しようもなさそうな人が大学で教えるの? 大丈夫なん?」
と言いたかったのだと思います。

火曜日の彼のスーツ姿を一度Kちゃんに見てもらいたい私です。

2009年01月24日

ちゃっかり嫁vsしっかり姑

金沢の美味しい物に目のない友人が来週末に来沢。隙間だらけの
我が家で、風邪を引かないで無事に過ごしてもらえるかしら…。
そのことを長村母にメールで伝えたら返信が。

姑:寒い季節だから大変ね。何か必要な物があったら言ってね。
私:我が家の寒さに、彼女はしびれるかも…。
  そのときはお母様、お世話になります。頼りにしてま〜す。
姑:OK! お布団でも、毛布でも、 お金以外ならな〜んでも!
私:あ〜ら、最後のが一番ご入り用かも♪

とメールを送ったところで自宅の電話が鳴ったので出てみると、

姑:だから、最後のはダメだから!
私:それを言うために、わざわざ電話かけてきたの?!
姑:だって、返信しようとしたら充電切れで…。これだけは
  言っておかなくちゃと思ったから。

元旦にリビングへ座り込んで、お節料理をただ頂いてくる
ちゃっかり嫁に釘を刺すのを忘れないしっかり姑…。

2009年01月29日

ドデカ長靴の危険なワナ

燃えるゴミの収集の日だったのを思い出したはいいけれど、
いつもならもう収集車が去っていてもおかしくない時間。
自宅の窓からステーションをのぞいて見ると、セーフ!
慌ててゴミをかき集め、玄関で一番近くにあった長村さんの
ドデカ長靴に足を入れ、それを引きずりながらステーション
に走ってみれば、あったはずのゴミがなくなってる。

夏じゃないし、まあ次でもいいか…とゴミの袋を持って帰り
かけたところ、「あっち、あっち!」と100mほど離れた次の
ステーションで収集中なのを教えてくださったのは町内の方。
「ありがとうございます」とまたドデカ長靴を引きずり引き
ずり駐車場を通り抜けると、あと15mというところで作業を
終了してしまった収集の方が助手席に乗り込まれるところ。

「待ってくださーい。すみませ…(ツルッ、ドテッ!)」

と叫んだ私は、前のめりに倒れうつぶせ大の字。ゴミの袋は
5mほど先へぶっ飛んで。積もった雪が融けかけてガチガチ
ツルツルに凍っていて、ただでさえ自分の足についてきて
いなかったドデカ長靴が滑ったのでした。

「もはやここまで…」と立ち上がれないでいる私を見捨てて行く
のが忍びなかったんでしょうか。係りの方がわざわざ収集車を
停めて降りてきて、「大丈夫ですか」とゴミを側まで取りに来て
くださいました。
(※「助け起こしてはもらえなかったんですか?」というツッコミ
には、「私が20歳若かったらね…」とお返ししておきましょう。)

左膝はすりむけ、腫れ、数日中に青あざ確定…。

2009年01月30日

Tちゃんが忘れられないらしい衝撃の赤い靴

友人のTちゃんが上海のお土産、とシックな色合いの赤い皮手袋
を送ってくれた。歳相応にキャメルや黒ではなく、赤だったのが
なんだか嬉しかった。

彼女とは学科が違っていたのでほとんど話をしたことはなかった
けれど大学が同じ。そして卒業後、就職した会社の同期。

彼女が赤を選んでくれたのには訳が…。

『赤の手袋ですが…。入社してすぐ、和泉ちゃんが踵の低い赤の
社内用の靴を履いていたことを思い出しました。赤という色自体
驚きでしたが、会社で履くのにブランド物の靴をポンと買っちゃう
和泉ちゃんにはもっと驚きました! ですが、その華やかさに
ぴったりの靴でした。あれ以来私も見習って、社内で履く靴は、
一日の大半足を守ってくれる靴だからと良いものを買っています』

そう言えば、一日履いても疲れずラクチンだったので、まったく
同じ形の赤と黒を購入して履いていた。同僚からも評判が良くて、
何人かが同じ靴を買いに行ったなぁ。

職場で赤ね…。今思えば冷や汗もん。若気の至り?!

私:ねぇねぇ、長村さん。職場で赤い靴履いてる女の子がいたら
  どう思う?
夫:本人には言わないけど、ちょっと引くなぁ。
私:そんな女性とは結婚しない?
夫:しないだろうね。
私:ごめん、させてしまった。
夫:おっまえぇぇぇ、仕事するのに赤い靴、履いてたんか!

でも、赤という色は、心身ともに活力を与え、ポジティブ・
シンキングになり、労働意欲も高めるらしいよ。
私は足元から仕事する気満々だったわけなのよっ。

2009年02月01日

原因は突き止めたいけど、女心が邪魔をする

「長村先生、きょうは赤いシャドーがきれいに入ってますね♪」
な〜んてヨガの生徒さんに誉められちゃったけど、実は1月半ば
頃から上まぶたが赤くぼってり腫れて、朝起きた時なんて、まぶた
がドヨ〜ンと重く、視界が狭いんですけど。しかも、なぜか夜に
なると突然痒くなり、でも掻いてはダメ…と痒みを我慢するのに
身悶えするほど。

これまでアレルギーの類は一切なし。でも、体質が変わる年齢だし
なぁ、花粉症はある日突然やってくるって言うけれど、花粉の季節
にはまだ早い、となると、何らかの食べ物が体に合わなくなって
きたのかしら…というわけで、これかなと思うものを一つずつ絶って
みる。コーヒー、スイーツ、お刺身、動物系たんぱく質。
でも、腫れは相変わらず。

じゃあ、もしかしてコンタクトレンズかその保存液が原因?と、
コンタクトの使用をやめ眼鏡で過ごす。が、やっぱり腫れるし、
心なしか悪化してるような気がする。

医者へ行くにしても、ある程度自分でこれじゃないか!?と目星を
付けていく方が話が早いはず…と、疑わしいものを一つずつ潰して
いこうとする私に、生徒さんからは「きょうこそ医者に行ってくだ
さいね」と心配してくれるメールが来るし、長村さんからは自分の
医者嫌いは棚に上げて「とっとと病院に行くように」と迫られるし。

そしてハタと思い当たったのが新しい眼鏡。古い眼鏡から新しい
眼鏡に切り換えた時期と、まぶたが腫れ始めた時期が同じ頃では
なかったかということに思い至る。

ある日、洗面所へ入ろうとして取っ手をひねり、ドアを押して中へ
入ろうとしたら、ひねり切れていなかったのね、閉まったままの
ドアに顔をガツンとぶつけ、その拍子にかけていた眼鏡のツルを
壊してしまった。でも、たまたま新しく眼鏡を作っていたので、
コンタクトを装着しないときはその新しい眼鏡を使用していた。
そして、コンタクトが原因かと思ったときには、その新しい眼鏡を
一日中かけていた。

ツルが壊れてちょっと斜めに傾いてしまう古い眼鏡で我慢して、
新しい眼鏡をかけるのをやめ1週間が経過。なんと腫れは引き、あれ
以来痒みも一切ない。私の中では十中八九、新しい眼鏡が原因だと
結論づけたところへ、長村さんから物言いが。

「和泉は新しい眼鏡を犯人に仕立てあげようとしてるけど、もう
一度かけてみて腫れるかどうかを確認しないと、まだ言い切るのは
早い!」

もう一遍、私にお岩さん状態になれと言うの!?
可哀相すぎません?

2009年02月07日

お茶の香りに満ちて

今、家じゅうがお茶の香りで満たされている。

金沢の日常茶は棒茶。お茶の茎の部分を焙じたものでスッキリ
とした味わい。私はお茶の類は何でも好きで、棒茶は勿論、珈琲、
紅茶、お抹茶、緑茶等々、とにかく何でもいただく。が、長村さん
は頑固に棒茶かほうじ茶。茶色くないとだめ。でも、どうもほうじ
茶は緑茶よりワンランク下といった認識があるみたいで、県外の方
からいただくお茶は緑茶ばかり。で、どうしても緑茶のストックが
増えていく。

そこで我が家では、緑茶を油気のないフライパン(or 鍋)に入れ、
弱火で気長に煎る。強火だと焦げ臭さや苦みが出るので要注意。
香ばしい香りを楽しみながら、フライパンを揺らし、木しゃもじ
を使って茶葉を丁寧に煎っていく。

棒茶のすっきりとした味わいとはまた違い、もともと上等な
お茶っぱを煎ったものなので、コクのあるトロンとした味の
ほうじ茶となる。

円光寺のクラスでヨガをしながら、ふと立ちのぼるお茶の香りに
つい頬が緩んだ。髪の毛や体にお茶の香りが染みついていたみたい。
タグ:棒茶

2009年02月08日

しみじみ幸せ気分の誕生日

2009年2月8日朝。お布団に入ったまま「きょうから47歳…」と
心の中で確認していたら、その気配で目を覚ました長村さんが
「いくつになった?」と私に言う。「さんじゅうななさ〜い!」
と答えてリビングへ。

それは彼なりの「お誕生日おめでとう」で、「これできょうの
僕の使命は終わり。やることはやって、これで心おきなく眠れる」
とばかりにまた惰眠を貪ろうとしているのを見ると、「それで
済ませようなんて、私はそんな安い女じゃないのよっ!」と
ちょっと癪ではあるけれど、この歳になると、誕生日を覚えて
いてくれる、そしてそれを朝一番に伝えてくれるってだけで
幸せな気分になるのも、なまじ嘘ではなかったりして。乙女心
は複雑なのだ♪

午前中は長村母とお出掛け。セーターとパンツを買ってもらう。
午後、長村さんも合流してお寿司をいただき、締めは珈琲と
ケーキ。全部「お母様、ゴチになります!」

別れ際、「さっきは和泉が服を買ってもらったそうで。僕から
もちゃんとお礼を言えと和泉がうるさいので、お礼を言います」
と長村母に言う長村さん。「ただ一言有り難うって言えばいい
ものを…。親の顔が見たいわっ!」と私。


タグ:誕生日

2009年02月12日

私、“ウザみ”“いじみ”と呼ばれています

お茶好きな長村さん。

夫:お茶、2杯頂戴。
妻:はーい。

(でっかい珠洲焼のお湯呑み2つ登場。)

妻:Two cups of tea, please!  発音、いい?
夫:うん。どうでもいい!

私がいじっかしくてたまらないそうです。
ちなみに「いじっかしい」は金沢弁で「鬱陶しい」「ウザイ」
の意…。
タグ:金沢弁

2009年02月13日

I'm speaking in Kanazawese.

広島出身の私ですが、もともと広島弁があまり出なかった
ところへ、強烈な金沢弁を話す姑と付き合っているうちに、
「金沢弁が上手になったがいね(なったじゃないの)」と
周囲の方に言われるまでになりました。まあ人によっては、
「ときどきちょっとおかしい金沢弁」とも、「まだまだ修行
が足らん」とも言われますが…。

先日、京都出身の、金沢に暮らしたこともある友人に聞かれ
ました。

友人:和泉さんが会話の中で「ナ〜ン、そんなことないわいね」
   って言うでしょ。その「ナ〜ン」ってどういう意味?
和泉:「いいえ」とか「ううん」って意味の金沢弁。
友人:日本語だったんだ…。私、英語の「ノー」ともちょっと
   違うし、じゃあ、フランス語の「ノン」を伸ばして言って
   るのかな、それにしても「ノーン」じゃなくて「ナーン」
   だし。でもきっと否定形のNOだよね…とは思ってたん
   だけど。

私は「な〜ん」と平仮名で発音していたのに、彼女にはカタカナ
で聞こえていたようです。私が英語、フランス語に堪能そうな
雰囲気を醸しているのね♪
タグ:金沢弁

2009年02月15日

冤罪判明!

私の目の腫れ。一番怪しいと思われる新しい眼鏡はかけないで
いたのに、なんとまた赤く腫れてしまった。眼鏡を犯人にデッチ
上げようとしてごめんなさい。もう病院に行くしかないか…と
思っているところに、ヨガの生徒さんに「和泉先生、かる〜い
気持ちでO(オー)リングテストしてみましょうよ!」と言われる。

Oリングテストは、食べ物やモノ、薬など、それが自分にとって
良いものか悪いものか、あるいは合っているか合っていないかを
見分ける方法。二人一組で、テストを受ける人が左手に対象と
なるモノを載せ(あるいは当てる)、右手の親指と人差し指で
O型の輪を作り、もう一人がこの輪の内側に両手の人差し指を
引っかけて外側に引っ張る。自分にとって良いもの、合っている
ものの場合は輪の力が強く、反対だと輪の力が弱くなるというもの。

適当にそこらへんにあったものを左手に載せてやってみた。
台所用液体漂白剤、コンタクト保存液、外国産精白小麦(多分)
のパンは親指と人差し指がパカッと開いてしまった。犯人に
仕立てあげようとしていた眼鏡は意外と開かず。日頃使っている
基礎化粧品も大丈夫。ビニル系と麻入り天然ゴムのヨガマット
では、天然ゴムの方が私には合っていた。

Aさんは、ご主人が仕事で扱っておられ、彼女も愛飲しているという
水素水のときに輪っかがパカパカ開き、「何これ? 今で信じて
飲んできたのに…」とガックリ(私はOKだった)。また、彼女が
かけている眼鏡もパカパカ開く。よく聞いてみると伊達眼鏡だって。
「格好だけの、余計なものはかけるなってことなんじゃない?」と
大笑い。

Bさんはパンも漂白剤もOKで、私の眼鏡に拒否反応。彼女曰く、
「漂白剤は家でよく使っていて、私には悪いものってイメージは
ないなぁ。で、眼鏡は以前、ひどい金属アレルギーを起こして、
今使っているものも探しに探してやっと見つけたものだから、
和泉先生の眼鏡にいい反応じゃなかったのはなんとなく分かる気
がする」とのこと。

その結果でもって自分の生活を左右しようとまでは思わないけれど、
参考までにやってみるのも面白いかと。

うふっ、私が今もっとも左手に載せたいのは、長村さん♪

2009年02月18日

お子ちゃま舌の悲哀

長村さんの食べ物の好き嫌い、今となってはもう慣れたけど、
結婚当初、あれこれ多すぎるのに呆れ返った。東京で新婚生活が
始まって一日目。朝ミルクティーをいれたら、「(ミルクを入れた
せいで)にごってる…」と言われ、入れ替えさせられたのが最初。
東京と広島で離れて付き合っていたため、そういうことにあまり
気付いてなかったのよね。

・牛乳、ヨーグルトの乳製品(かろうじてチーズ・バターはセーフ)
・うずらの卵より小さい卵全般(タラコ、イクラ、白子、数の子)
・漬け物、納豆、梅干し、味噌等の発酵食品
・ウニ、からすみ、くちこ、このわた等珍味といわれるもの
・蟹みそ

本人曰く、「牛乳嫌いでも背は伸びた」「発酵ってのは“腐ってる”
ってことだぞ。新鮮な野菜をわざわざ腐らせて食べることないだろ」
「卵は鶏ので充分」「俺の好き嫌いにはポリシーがあるな♪」「一切
の高級品が嫌いなんだから、それは和泉にとっても好都合じゃない?」

あるとき、彼がある料亭の社長宅にお招きを受けご馳走していた
だいたことがある。先方は貧乏な長村クンが日頃食べられないよう
なものを…とお気遣いしてくださったのだと思うが、如何せん、
彼の“お子ちゃま舌”をご存じなかった。

ズワイ蟹の殻に白い身と蟹みそが載せられ、それをあぶって食べる
お料理。彼は「ああっ、白い身がみそで汚れる前にいただかないと!」
と思いきや、社長に「長村クン、身とみそを混ぜて食べるとうまいよ」
と言われ、彼は泣く泣くおっしゃるとおりに。「ああ、せっかくの
美しい白い身が汚れるぅぅぅ…。」

白子の天ぷら。一口噛むと、中からモニャァーッとしたものが
ドローッと出てきてウッとなりそうになったけど呑み込んだらしい。

キムチ鍋。漬け物全般、食べられないだけでなくにおいがダメ。
とにかくとっとと一杯いただいてご馳走様にしよう…と必死の
思いで食べたら、女将が「あーら、長村さん、お好きなのね? 
じゃあ、おかわりを召し上がって♪」と二杯目が。

そして先日、“3万円也”の懐石をいただく会に参加することに
なってしまった。勿論自腹。お子ちゃま舌の彼にとって、3万円の
体感金額は10万円ぐらい? 
持ち帰ったお品書きに「白子、このわた、くちこ…」って並んで
ましたよ。

2009年02月20日

会話はなくても…

自宅が仕事場の長村さん。リビングの1800×900mmの大きい
デスクにパソコンを2台並べて、二人がそれぞれのパソコンの
前で過ごすことがほとんどなので、日頃から結構会話をして
いる。なので、とってもとってもお行儀悪くて大きな声では
言えないのだけど、食事時、長村さんは新聞を読みながら、
私は本を読みながらってことがよくある。

新聞を読む彼は、目に付いた記事について自分の意見や感想を
述べたり、私の意見を求めたりするので、私は本を読むのを
止めて、二人であーだ、こーだと盛り上がる。

でもあるとき、二人してそれぞれの読み物に集中して、お互い
に会話がないまま食事が終わりかけたことがあった。

妻:ねぇ。こんなふうにお互いがそれぞれ別のことやってるん
  なら、向き合って食事をする意味がないね…。
夫:そんなことないよ。“そこに居る”ってことが何より大事
  なんだから。

私はヨガのクラスの前は食事をしないので、申し訳ないけれど、
彼に一人で食べてもらうことがときどきある。でもそれ以来、
時間が許す限り、ご飯を食べなくてもお向かいに座って本を読ん
だり、おしゃべりしたりしている。

「メシ、フロ、ネル、の三言しか知らない…」とご主人をお怒り
の奥様方、意外と旦那様は『君がいるだけで』って思っていら
っしゃるのかも♪

2009年02月21日

お愛想が言えるようになれば心も体も軟らかくなる?!

昨日、珍しく長村さんが頭が痛いと言う。彼は「風邪かなぁ」と
言うけれど、一日ずっとパソコンの前に座って運動らしい運動を
一切しないので、肩こりや血液の流れの悪さから来ているのでは
ないかと私は大いに疑っている。

散髪に行ってマッサージをしてもらったとき、「こんなに凝って
いる人は初めてです」と美容師さんに言われても、自分でこって
いるという自覚症状がないという末期症状的な人だ。それなのに、
体にいいことは大嫌いときているから困りもの。知り合いの女性に
「長村さんの奥様ってヨガの先生なんですってね。いいですねぇ、
羨ましい!」と言われても、「なにが?」と真顔で言う人だ。

しばらく頭から背中にかけてマッサージしてみるもののカッチン
コッチン!

今朝。

妻:きょうは調子どう?
夫:頭は痛くなくなった。
妻:私のマッサージが効いた…
夫:そうねっ!

即答かいっ。人の話は最後まで聞いて、お愛想の一つくらい言う
ように!

2009年02月23日

見っかっちゃったぁ〜!

「長村和泉ヨガ教室」とうたっていながら、ヨガのことそっち
のけで、日記をタラタラ書いてるのがとってもオマヌケなので、
このブログのことはほとんど他の方に言っておりません。

が、もう長年更新されてないに等しいのに、「長村さんは生きて
るんだろうか…」と心配して彼のサイトをのぞきにきてくださる
心優しく、かつ、隅々までチェックされる人にしか分からない
ような場所にチョコッと載っかってる私のブログ表示を見つけた
知人が、「発見!」とメールをくれました。

私の篠笛を表現する「ぴーひゃららぁ〜♪」の「ハ行」の言葉
がツボで、「ゴミ出し事件」は他人事と思えない、でも、他人
の不幸は楽しい♪と喜んでくれたみたいです。(そうそう、
あれから左膝に直径約9cmの青アザができました。最近やっと
取れて、無事、太短い白大根に戻りました。)

『視覚で読むということは想像力が必要な上に、想像力が鍛え
られるものではないかと…』と。

最近のブログは美しい写真オンパレードで、これについて詳しく
知りたい方はこちらのページに飛んでね♪とクリックすれば
いいよう懇切丁寧ですよね。如何せん、私にはそういうテクが
一切ないもので、想像力を逞しくして読むしかない超不親切の、
超シンプルブログでございます。

皆様、老化防止に役立ってますか♪

2009年02月24日

我が家の春

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俵町の東先生のお宅でやっているヨガのクラスが終わって、
東先生がニッコリ笑いながら「和泉さん、これ!」と差し出し
てくださったのが、きゃぁーっ、ふきのとう。

我が家における「春」は、生ぬるい“春一番”でも、愛車を
ドロドロにする“黄砂”でもなく、なんと言ってもふきのとう。
私は佃煮も大好きだけど、長村さんは天ぷらが最高と言う。
夜も11時近くになって揚げ物をするのは本来ならご遠慮願い
たいところだけど、ふきのとうだけは別。新鮮さが命だもんね。
嬉々として天ぷらにする私。

妻:この苦み、たまらな〜い。子供には分からない美味しさだ
  よね。
夫:“お子ちゃま舌”だけど、この良さは分かるよ♪

ほんとだ。動物系の珍味はことごとく嫌うくせに、植物系は
大丈夫だね。

さて、この苦みで冬の間に体に溜まった老廃物を少しは排出
できたかしら。願わくば、老廃物よりもこの脂肪を重点的に…。

2009年02月25日

「1.5倍」という言葉が嫌いになりつつあり

きょうは“つば甚”で会食の長村さん。

「和泉はこのネクタイにして欲しいんでしょ?」
と例の三角定規模様のネクタイを絞めながら言う。
「よろしい!」
とご満悦の私。
「でも、太いから絞めにくくて長さがなかなか決まらん…」
と3回ぐらい締めてはほどきを繰り返してる。私はネクタイの
太さの問題じゃなく、1年に数回しかネクタイを絞めないから
じゃないかと思うけど。

「1.5倍、1.5倍、1.5トン♪」

最後、間違ってますけど。
正しくは、「かたいことは言わない約0.05トン」です。

2009年03月01日

頭が白くなっても乗っていたい

「和泉のお餅も焼く?」

と長村さんの声で目が覚める。時計を見ると8時前。午前3時まで
仕事をしていたので、頭がどよ〜んとしてる。きょうはもう少し
寝ていたい…と思う日に限って、しかも普段そうないことを言う
のは何故?と不思議に思っていたら、「郡上八幡に行こうか」と。
どうもあまりの快晴ぶりに居てもたってもいられずドライブに
行きたいらしい。自分はすでに朝食のお餅を食べ終えているのに、
私の分を改めて焼こうか?なんて、これは「とっとと起きて出かけ
よう」ってことなのだ。勝山・大野経由のドライブコースがすでに
決定されていて、私は助手席に乗って寝てていいって。

白峰で、除雪して1.2mぐらい体積した雪が道路脇にあるのが一番
多いくらいで、道路に雪はまったくなし。ロードスターをオープン
にして、太陽の陽射しを浴びながら、川を流れる水の音に耳をすまし、
山の空気を胸深く吸い込みながら走っていたら、頭の重さもいつの間
にかすっ飛んじゃった!

一度オープンで走る爽快感を知ってしまったら、もう戻れない。
サイドウインドウを上げておけば風の巻き込みもほとんどなく、
頭の上をそよそよと風が吹いて、足元はおこたに入っている感じ。
そして見上げれば頭の上に余計なものは何もなく、真っ青な空、
雪を頂いた白さが神々しい連峰、新芽を出す前の力を内に蓄えた
木々。

「あいつら、冬にばっかじゃねぇの?!」
と言われても、
「いい歳したおっさんとおばさんが…」
と指さされても、あの気持ち良さは何にも代え難いのだ。
70歳になってもオープンで走っていたいなぁ。
でも、あの沈み込むシートに、腰が保つかなぁ…。

2009年03月03日

街も、住まう人も魅力的

暮らしに水のあるシチュエーション、風景に惹かれる。水音なのか、
流れなのか、水面から立ちのぼる涼やかさなのか、訪れた街に水路
や用水があると子供みたいにワクワクしちゃう。

郡上八幡もまさに。家と家の間の細い露路を進むと、街を流れる川
に通じていて水辺に降りられるようになっている。その階段にあまり
手が加えられておらず野趣に富んだ感じが絶妙。子供が露路から露路
へと走り回っている姿が思わず目に浮かぶ。民家の裏を流れる用水で
は、ああ、ここでおばちゃんたちがお洗濯をしながら井戸端会議を
するのね…という洗濯場が。そして、民家の並びにときどき設置され
ているのが、鋳鉄製の緑や青色の昔懐かしいのポンプの共同井戸。
各家の軒先に吊り下げられた真っ赤な消火用のバケツ。掃除、手入れ
が行き届いていて、きちんとした“生活”の感じられる街。

古い家もあちこちに残っていて、そぞろ歩きに心が躍る。多分昔は
商家だったのだと思う。玄関も、それに続く今は居間となっている
部屋の道路側が、全部透明なガラス戸の古いお宅。古いガラス戸って、
大抵は四隅が曇って、桟にも埃がたまっていても不思議じゃないのに、
ガラスに曇り一つなし。木の部分も丁寧に磨かれていて、あまりの
美しさに見とれていた私。

すると、そのお宅から、祖母、娘、お孫さんと思われる女性3人が出て
こられ、家の前に停まっていた車に荷物を積もうとされる。不躾に
お家を眺めていたのと、立っていてお邪魔になったのでは…と思い、
「ごめんなさい」と言うと、その娘さんがにっこり笑って、「こんな
今にも崩れそうな家、お恥ずかしいですわ」とおっしゃる。

私:いえ、とんでもないです。古いお家で生活されるのはご不便な
  こともたくさんおありだと思いますが、本当に丁寧に暮らして
  いらっしゃる様子が分かります。
娘:本当ですか! 実は、母がとても大事にしているんです。
私:これだけ古い状態を残されている上に、あのガラス戸を見たら分か
  ります。四隅まで曇り一つありませんもの。
娘:そう言っていただけると嬉しいです。私もこの家で生まれ育った
  ものですから愛着があって…。できるだけ残してほしいと思って
  るんですが…。どちらからいらしたんですか?
私:金沢です。
娘:あら、金沢には親戚があって、一年に一回ぐらい訪ねます。金沢
  もいい街ですね。和菓子がとっても美味しい。
私:はい、本当に。でも、金沢ではこういう古い家が年間200棟近く
  壊されている状況です。こちらにこんなに古いお宅が残っている
  ことに感激しています。主人も歩くだけで楽しいって喜んでいます。
娘:そうなんですか、それは残念なことですね。でも、私たちの街を
  気に入ってくださって嬉しいわ。夏には郡上おどりもありますから、
  ぜひ夏にまたいらしてください。
(娘「さん」省略で失礼します。)

私の「ごめんなさい」に、「いえ」と返されればそれで終わっていた
ところなのに、家に対する家人の愛情から始まった会話が、なんとも
印象深く心に残った。今年の夏、郡上おどりのときに再訪し、金沢の
とっておきの和菓子をお届けしたい…と思うくらい嬉しい出会いだった
のだけど、実際お持ちしたら引かれちゃうよね…。

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2009年03月04日

“KRIZIA(クリツィア)”も泣くわ…

お出かけしようと黒のハーフコートを羽織る私に長村さんが一言。

「和泉っ、それは大阪のおばちゃんだぞ!」

コートの内側全体は確かにフェイクファーのヒョウ柄。だけど、
着てしまえば、ヒョウ柄は襟元と折り返した袖にちょっと見える
だけでシンプルなのだ。裏返して着るわけじゃあるまいに…。

なのに、なのに、

「アメちゃん、持たなくちゃ♪」

と応えてしまう私は、立派に大阪のおばちゃんになる資格充分?

2009年03月05日

「矛盾? それが女」と開き直る女たち

先日、クラスの後、ヨガの生徒さんと4人でランチ。最初に行った
お店が満席で、うどん屋さんへ行くことに。4人とも「うどん・ミニ
カレー・クリームコロッケ・サラダ」のボリューム満点のセット
メニュー。

女って笑える…と思ったのは、こうやって雁首揃えて決してカロリー
が低いとは言えないものをツルツルパクパク食べながら、話す内容
は「太った」「痩せた」。

「私、ヨガを始めて体脂肪率がウン%から10%も下がった♪(ツルツル)」

とちょい太のA子ちゃんが言う。確かにあっと言う間に締まった。

「(小声で)でも、隣りのテーブルに座っているお兄さんにその数値
が聞こえていたら、男性の場合は17-23%で適正値(30歳以上の場合)
だから、『あり得ない。その数値って体重の間違いじゃないの? 
体脂肪率でそんな数字ありっ?』って自分の耳を疑ってんじゃない? 
あははっ(パクッ)」

「冬ってどうしても太るよねー。夏にせっかく痩せたと思っても、
冬に絶対増えちゃう。なんとかならないかしら?(ズルーッ)」
「冬のない土地に引っ越すとか…(バクッ)」
「そうか、沖縄に移住だね♪ わははっ(ムシャムシャ)」

きっと、隣りのテーブルのお兄さんは思っていたに違いない。

「痩せたいんなら、うどんだけにしろよ。そのメニュー頼んで沖縄移住
も何もないもんだ。沖縄に行ってもやっぱり痩せられてないと思うよ…」

ヨガして
パクパク食べて
大いにしゃべって、笑って
そして、家庭が明るいのです♪

2009年03月06日

毎日鏡の前で見てるでしょっ!

長村母にたくさんの甘栗をいただいたので、お礼のメール。

嫁:たくさんの栗を有り難う。明日長村さんにせっせと剥いて
  あげますね。
姑:過保護! 栗は自分で剥きながら食べるのが正道。
嫁:過保護の長男に育ってました。
姑:親の顔が見たい…

2009年03月08日

やる時はやるんですっ!

我が家の玄関先に、長村さんがいろんなものを登場させる。パスタ
用にプランターで育てるバジルやパセリ。いただき物のフルーツ
詰め合わせの中に入っていて、食べ終わった後、種から発芽させ
20cmぐらいまでに成長したビワの苗。山から採って来たタラの芽の
挿し木。そして現在は椎茸の菌を植え付けたホダギ。なぜ玄関なの
かと言うと、ほかに置く場所がないからなんですけどね。

そして、その可愛がり方と言ったら、私は嫉妬を感じてしまうほど。
朝、目が覚めるとまず彼らにご挨拶。天気のいい日は外に出して陽に
当て、ちょっと寒いと中へ取り込む。雨に当ててやらなくては…と
場所を移動させ、やる水と言えば前日から汲み置きしたもの。狭い
玄関に取り込まれたビワの葉っぱにちょっと長靴が当たっていよう
ものなら、「和泉ぃ、気を付けてよ…」とクレーム。

「この子たちに注ぐ愛情を少し妻にも分けてみたら? もしかして、
妻より可愛いんじゃないの?」と言うと、速攻「うん♪」と返って
きた。少しは遠慮して物申せ…。

我が家の前をいつも通られるおばちゃんが、
「今度は椎茸ですか? いつも大事にしていらして、きっと心の
優しい方なんですね」
と言われたそうだ。
「いいえ、ボク、腹黒いです」
と答えたらしいが。

それにしても、昼日中、パジャマと見まごう姿で毎日植物に水を
やっている長村さんの旦那さんって何者?と近所で有名だろうなぁ。

2009年03月09日

たとえ「美人でもないけど…」という言葉が後に続いていたとしても

突然、長村さんが言う。

夫:和泉はブスが嫌いだよね!
私:えっ? そんなぁ…。人を顔で判断してはいけないでしょ。
  私、そんなこと言った? そりゃ、美しい人は見てて気持ち
  いいってのは確かだけど。
夫:でも、絶対嫌いじゃん。
私:そうかなぁ、そう…かも、でも…。
夫:だって、品性・人間性が顔ににじみ出て、自分の顔は自分が
  つくるんだから。
私:まあ、おっしゃるとおりです。でも、自分のこと棚に上げて
  そんなことを偉そうに言えたもんじゃないですから、あまり
  声高に言うのは…。
夫:いや、和泉はブスじゃないよ!

血のつながった親以外に、一体誰がこんなにきっぱりと断言して
くれるでしょう。「ブスじゃない」って言葉が意外と嬉しかった
りして♪

2009年03月12日

閉め出されたくない二人

湯涌のヨガが終わって帰宅すると玄関戸に鍵が…。
「まだ9時30分だっていうのに、長村さん、もう寝ちゃったんだ。
それにしても鍵を締めるなんて、ちょっとちびたい。なんか閉め
出された気分…」
と侘びしさを感じながら自分で鍵を開けて中へ。

自宅で仕事をしている彼は出勤の必要がない。明け方まで仕事を
して午後起き出してくるとか、午前3時に起きだしたりとバラバラ。
だから、9時30分に寝ていてもあまり驚かないんだよね。

1時間ほど経った頃、玄関でガサゴソと音が。こんな時間に誰? 
誰かがチラシでも入れようとしているのかしら…と玄関に出てみる
と、寝てるはずの長村さん!

「なんで鍵、閉めるの? 締め出しかいっ。冷たいなぁ〜」

お互いに「冷たい奴…」と玄関先で呟やき合っていたのでした。
中学のときの同級生とお茶しに行ってたんだって。
ちなみに女性♪

2009年03月13日

風邪を引きたくないネズミ女

結婚前、初冬の金沢を訪れたとき、Vネックのニットで胸元が涼やか
でも全然平気だった私に、長村母が「和泉さん、首元寒くないの? 
若いからもあるだろうけど、やっぱり瀬戸内育ちは違うのね」と。
その当時は母の言うことがまったく分からなかった。

そし十数年。大学時代の友人が真冬に来沢して、一緒に能登半島突端
の海がすぐ側に迫った温泉に行ったときのこと。脱衣所で洋服を脱ぐ
と、色気無縁・防寒第一のシャツ(ババシャツと言わないところが
かすかに残った女心…)の私に対して、広島から来た彼女は美しい
レースの下着。このとき初めて、母のあの時の一言を実感したのだった。

今は滅多に風邪を引くことはないけれど、引くと言えば首からの寒さ。
なので、冬は絶対にタートルネックが手放せない。それどころか最近は、
パジャマの上にフード付きのフリースを着て、そのフードをかぶって
寝ると首もとがものすごく暖かいことを発見。

ご満悦の私だけど、長村さんに格好のからかい材料を与えるよね。

「いよっ、ネズミ男!」

ええ、ええ、「イズミ」という聞きはじめの単語を自分が知ってる単語
に置き換えがちな2、3歳児に大抵「ネズミちゃん」って言われますが…。

2009年03月18日

しっかり者の生徒さんばかりで、長村、幸せです!

瓢箪町のヨガが終わって、公民館の前で「私はきょうは自転車でーす」
と言う生徒のAさんにバイバイの挨拶。私はBさんと歩いてエムザへ。
すると、自転車置場でAさんが「先生、この黒い自転車、先生のじゃ
ないですか?」と叫んでる。

普通、Aさんが「私はきょうは自転車でーす」と言ったところで「あっ、
きょうは私も自転車だった!」と気づくだろっ、私…。やばいんでない? 
「先生のそういうときどき天然なところが好き♪」とAさん。

ウォーミングアップをしているときに、右脚ではやったことを、左脚
ではやり忘れてすっ飛ばすということがあります。そういうときちゃんと
「先生、これをお忘れです♪」と指摘してくれるのはAさん。
愛情のなせるワザ、ありがとね。

それにしても、我ながら呆れる。この間はエムザへ自転車で買い物に
行ったのに、帰りは徒歩。次の日、自転車を使おうと思ったら、ある
べきはずの場所に自転車がない。「誰か持ってった???」と目が
点になったところでやっと、置き忘れて帰って来たことに気づく始末。

たった今、Bさんからメールが。

「今日は、鰻は買えましたか? 
 自転車も一緒に帰宅されているでしょうか?」

はい、鰻はちらし寿しに混ぜ込み、長村さんはお茶碗4杯分強食べました。
自転車、無事帰還しております。

P.S.
きょう、今年初めての沈丁花の香りが漂って来ました。
玉川図書館の桜が可憐に咲いていました。まだ咲き始めだからか、本当
に美しいピンク色♪

2009年03月19日

お蔵入り

瓢箪町のクラスの男子生徒さんにいただいたお月謝袋を手にした瞬間、
中味がいつもに比べちょっと分厚い感触。

「恋文? いけないわ、私は夫のある身…」

と、メロドラマチックに呟きつつ封筒を開けると、

「なんということでしょう、あなたにお目にかかるのは何十年振り?」

というわけで、現在の千円札の他に、懐かしいピンク系の百円札5枚と
ブルー系の五百円札2枚が入っていたのだ。折しも、奥田英朗氏の
『オリンピックの身代金』という昭和三十九年が舞台の小説を読んで
いるところで、まさに五百円札が登場した場面で「そう言えば昔、
五百円札っていうのがあったなぁ」と思い出していたところだった。
この絶妙のタイミング!

それにしても、こんな貴重なもの、私がいただいていいのだろうか。
それよりも、もしお店で使おうもんなら、この時代のお札を知らない
若人に「ふざけてますか? おもちゃの紙幣は使えません」とか平気
で言われそうじゃない?
というより、おいそれと使うに使えず、私、お墓までもっていきそうな
気配濃厚なんですけど。

2009年03月23日

広島へ帰省。JR広島駅に着いて呉線に乗り換え、海が見え始めると
「あー、故郷に帰って来た」と実感する。中学から大学までの10年間
を呉線で通った。埋め立てられたり、高いマンションや建物ができて、
私が通っていた頃と比べると海岸線が随分遠くなってしまった印象を
受ける箇所もあるけれど、いつも穏やかな海にほっとする。私は海が
見たくて、座るのはいつも山側。

生まれて初めて初冬の日本海を見たとき、「怖い」と思った。空も海
も鉛色でその境目が分からない。遠くから寄せてくる白波がだんだん
大きくなり浜辺で砕け散る。そして何より、島影一つない風景に途方
に暮れるような気持ちになった。

反対に、そんな日本海を見ながら育った長村さんが私の実家のお墓参り
に初めて行ったときのこと。墓地に向かう途中、入江を高台から眺め
られる場所にさしかかったときに言った一言。

「死んだ湖みたいだな…」

「なにぉ〜、私の愛すべき海を死んだ湖みたいだぁ?」とちょっとムッ。
でも今回もその場所に立ち、しばらくその風景を眺めながら、長村さん
の言った言葉に納得しちゃった。島影に囲まれ、水平線がまったく見え
ず、波ひとつ立ってない。もしかして琵琶湖より小さい湖に見えなくも
ない…。

日本海を怖いとは思わなくなったように、湖みたいな海もまぁ有りか…
と思う。知らなかった環境に自分を置くってことはやっぱりいいこと
だね。「受け入れる」ってことにつながりやすい。
タグ:JR呉線

2009年03月24日

大事にするものを間違ってやぁしませんか?

シャワーを浴びようと浴室に入ると、浴槽に30cmくらい水が張って
あって、表面に黒いビニールが。そしてその下から何やら茶色い、
まるで人の脚の太さくらいのものがはみ出て浮かんでる…。眼鏡も
コンタクトもしていない裸眼の私の目に、非常に不気味に映るこれ
はナニッ? 私が留守にしている間に長村さんは一体何をやったの?

慌てて眼鏡を取りに行き、まじまじと覗き込んでみると、な〜んだ、
椎茸のホダギ。肉厚の立派な椎茸を与えてくれるこのホダギが、今
現在の長村さんの愛人。一度収穫した後、次の椎茸が生えてくるには、
こうしてたっぷりの水に漬けておく必要があるらしい。

それにしても、立ったままシャワーを浴びると、体に当たって跳ね
返った雫が浴槽に入ってしまいそう。それじゃあホダギが可哀相…と
思い、座ったまま遠慮しつつ、おしとやかにシャワーを浴びていたら、
ズンズンズンと結構な勢いの足音が。そして、浴室の外から長村さん
の声。

「和泉、かけないでね!」

いつもは理論的な彼が、なんともヘンテコリンな日本語をしゃべって
るけど、通訳すると「シャワーを浴びるなら、石鹸やお湯が大事な
ホダギにかからないように気を付けてよ」ってこと。
ヘイ、ヘイ、それくらいは私だって分かるよーん。

それにしても、植物にかける愛情の一端をもう少し私に向けてみては
いかがなものか。私の留守に独身女性とドライブしてディナーして
きてもまったく何とも思わないけど、ホダギに嫉妬を感じてる私って
何なの?

2009年03月26日

居るだけでいいのよ♪

私が広島へ帰っている間に、ご近所の友人が、「知り合いが行きたい
と言っているので、和泉さんのヨガ教室の一覧表を頂戴!」と来て
くれたそうだ。データをプリントアウトして渡しておいたから、と
長村さんから報告のメールが入る。

「和泉は居なくても問い合わせがあるが、おれは居ても何も無し…」

これまで取りかかっていた仕事も終わり、ただ今失業中…。
「11月からの非常勤まであと7カ月もある…」と隣りで溜息をついて
おられます。

2009年03月31日

意外と人気者?

ヨガのクラスも家庭教師もなく、私にしては珍しく外出しなくていい
一日。長村さんにまでびっくりされちゃう始末。いつもの如く外出の
ない彼が、ビワを大きな鉢に植え替えるのをお手伝い。すると「きっと
心の優しい方なんですね」と彼のことをおっしゃった町内のご婦人が
通りかかられる。

婦人:まあ、まあ、ご主人のこと、お若いから独身かと思っていたら、
   奥さんがいらっしゃったのね。
和泉:はい、私は外出ばかりしているもので…。でも、若いと言っても、
   もう51歳ですよ。
婦人:まぁ、とても見えない! 二軒向こうのご主人も植木のお手入れ
   に余念がないけれど、もうとっくに定年されたお年。でも、あなた
   はお若いのに本当にちゃんとお世話してあげて。
主人:普通の人は今頃会社で一生懸命働いてますよ。ボクは仕事がなく
   て暇なもんで…。
和泉:言ってみれば、彼もご隠居さんみたいなもんでして…。
婦人:またぁ。我が家にも一人くらいこんな人が居ればいいのにねぇ。
和泉:お貸ししましょうか?
婦人:まあ、私がお借りしたら奥さんが一番お淋しいでしょうに!

しばらくすると、今度はご近所の別のご婦人が話しかけて来られ、山菜
話で盛り上がる。そして、二軒向こうのそのご主人がビワを見ながら
自分も育てたいとおっしゃるので、二つのビワをお嫁入りさせることに。

長村さんったら、怪しげなご主人どころか、私より余程地域の方たちと
親しいんじゃないのっ?

2009年04月09日

種生姜に集まる男たち

「和泉、今、暇?」
校正の仕事を終え、一息ついているところに長村さんの声。
「ちょっとドライブする?」
と言われて、るんるん気分でお出かけしてみたはいいけれど、
最近連れて行かれるのは「JAグリーン金沢」と「ほがらか村」。

もっとムードのいい所に行きたいのに…と呟きつつも、行った
ら行ったでじっとしてはおれず、新鮮な野菜や果物に手が伸びる
んだけどね。かたや長村さんは、畑に植える何かめぼしいものは
ないかと園芸コーナーを物色。ますます「ご隠居さん」濃度が
濃くなっている気がするんですけど…。

買い物を終えて彼のところに行ってみると、種生姜を前にして、
「私、定年後に家庭菜園を楽しんでいます!」と顔に書いてある
おじさまと生姜談義に花が咲いてる。大好きな生姜を植えてみたい
けど、うまくいくかなぁ…と躊躇していたら、そのおじさまが
長村さんの目の前で2袋も種生姜を掴まれたらしく、つい声をかけ
たらしい。育て方、その成果、そして、すぐ食べれば良かったのに
保存しようと欲をかいたら萎びてしまったという失敗談まで聞かせ
てくださる。そこへ「生姜? いいなぁ、ボクも植えてみようかなぁ」
とまた新たな男性が参入。

なぜ男たちはプチ農業、家庭菜園に走るのか? 
自分の手で作るという実感がほしいのかな? 
あるいは、愛情を注ぐ対象がほしいの?
その際、妻や子供のように文句を言わないところがいい?

2009年04月11日

変幻自在

ふと見ると、隣りに座っている長村さんが普段着のシャツの裾
をめくり、ズボンの中から下着にしているTシャツをズルズルと
引き出している。

「この人、一体、何をしようとしているの??」

と目が点状態で眺めていたら、かけていた眼鏡を外して、レンズ
をその引き出したTシャツで拭き始める。

「柔らかさといい、しなやかさといい、レンズを拭くにはこれが一番!」

とニンマリ。背中を丸めて自分のおへその辺りを覗き込みながら
キュキュッとレンズを磨くその姿が、真剣にうわっぱりのボタン
を留めようとしている幼稚園児のようで、可笑しいったらない。

きょうもまたTシャツをひっぱり出そうとしていたので、「また
レンズ?」と聞くと、したり顔でおっしゃる。

「まくる理由はいろいろある。ぼりぼりって掻くときとか!」

うわぁ、やっぱり50過ぎのおっさんだわ。

2009年04月16日

えーーーっ、自覚症状なし?!

2月に我が家へお泊まりに来たAさんからメール。

「ねえねえ、暇を持て余して『結婚できない男』というドラマの
再放送を見ていたら、ちょっと長村さんを思い出しちゃいました。
結婚できないところじゃなくてね、そのほかの所が似てるよ〜」

多分、同じ建築士という職業が余計にそう思わせるんじゃないかと
思うけど、斜に構えて嫌味なセリフを吐くところ、人にどう思われる
かより自分のポリシーのほうが大事で、我が道を行く頑固なところ、
好きなもの・嫌いなものへのこだわりが強く徹底しているところ、
この世で嫌いなものトップ5に花柄が入るところなどなど、私自身
ものすごくダブるところがあって、ときに身につまされつつ見ていた
のでした。

「Aさんがね、長村さんのこと『結婚できない男』の阿部ちゃんに
似てるって」

と伝えたら、思わぬ反論が。

「えーーーーっ! 全然似てないぞ。おれは食事するのにナイフと
フォークをずらっと並べないし、行きつけのコンビニで毎回毎回
『スプーンをお付けしますか?』って聞かれるからって『毎回
同じことを聞くんじゃねーよ』とばかりに『チッ!』って舌打ち
しないぞ。『スプーンは結構です』って前もって言うもん。一人で
外食は嫌いだから、一人焼き肉なんて死んでもしない。あんな偏屈
と一体どこが似てるってかぁ?」

(それにしても、よく覚えてんね!)
えーーーっ! 似てるって自覚してなかったなんて、今度は私が
のけぞるぞ。今長村さんが挙げた部分は確かに違う。でも、それ
以外の挙げられなかった部分がものすごく似てるんですけど…。

私に賛成の方はぜひにメールを!

2009年04月20日

エンゲル係数低そうでしょ!

月…玄米おかゆパン(ヨガの生徒さん)
火…釜揚げしらす (ヨガの生徒さん)
水…こしあぶら、せんな、ぜんまい(加賀のTさん)
木…青菜、こごみ、せんな(ヨガの生徒さん)
金…お米30kg(羽咋のOさん)
  お茶とお菓子(長村さんの友人Sさん)
土…カボチャとスイカの種・クリタケの菌(珠洲のHさんとお母さん)
  すべて手作りのライ麦パン・ヨーグルト食パン・ホタルイカの佃煮
                   (ヨガの生徒さん)
  アスパラガス・ニラ・パセリ・筍(珠洲の畑産)
日…アツアツ焼きたての食パン(家庭教師Hクンのお母さん)
  筍(近所の友人)
月…クリスピー・クリーム・ドーナツ(ヨガの生徒さん)

もしかして長村家の台所事情がどこからか漏れ見えているのではない?
と思われるほど、いただきものの毎日。

皆様の差し入れとお心遣いで、長村家2名はますます元気に生きています!

2009年05月03日

緑の中を走り抜け白峰へ

白峰の「白山工房」で開催されている福島まゆみさん(紙粘土作家)
と小田玲子さん(織物作家)の「二人の手」展に長村さんとお邪魔
する。

福島さんの人形を見ていると、気持ちが和む爽やかな「風」が立って
くるような気がする。目の表情がどれもやさしい。これまでの作品の
ポストカードをいただいた。口を一文字にひき結び強い意志を感じ
させる男の子、「どんなもんだい!」とでも言いたげな得意満面の
表情に思わず微笑んでしまう。福島さんの子供たちへの賛歌のよう。

小田さんの牛首紬を使ったバッグ・ポーチはセンス良く上品で、本当
に丁寧な仕事がなされてた。使われるベンガラ、柿渋はどちらも建築
材料なので、「柿渋は臭いもすごいけど、かぶれもする」「ベンガラ
は日本では岡山の会社が作っているけれど、どちら産を使うんです
か?」など長村さんと4人で話が弾む。

自然素材からスタートしたけれど、カビがはえたり、思うような色が
出なかったりで化学染料も使うように。結果、色の定着が良くなり、
選択するものの幅が広がって、それはそれで良かったのだけれど、同じ
ピンクでも自然の材料から取ったものと化学的なものを比べたときに、
やはり自然なものの色の方が深みがあって、結局は自然なものへと
還ってきた…という話。チタンや銅を混ぜて生地を染める話など、
興味深いお話を聞かせていただいた。

2009年05月04日

ええ、ええ、従順さもね!

13年前、長村さんが長村父の設計事務所辞めて独立する前まで、
私も父の仕事を手伝っていた。現場で測量する際の、まあ、猫
の手よりマシ…といった「手元」で、巻尺の端を持って走り回る
お役目。神社の床下にもぐって、段ボールの上に腹這いになって
這いずり回ったこともある。
―という話は、「私、こんなこともやったことあるんです!」と
いう時の私のプチ自慢(?)だ。

そうして測量している最中に撮られた写真の中に、まだ20代の
私が赤いトレーナーにGパン姿で黒板を持って写っている写真
がある。それを偶然に見た長村さん。

「あの頃も、和泉を“細い”と思ったことは一度としてなかった
 けど、今と比べると別人だな。」

それがなにか…。

2009年05月07日

使ってくれないと…

私の実家の父は、歳をとってちょっと億劫がるようになってきたとは
言え、元来ものすごく筆まめ。小学校時代、サマースクールで生まれて
初めて1週間ほど家を留守にしたとき、毎日のように現地に葉書が届い
た。大人になり結婚してからも、三日にあげず封書が届いていたような
気がする。ただ、父の手紙は、時候の挨拶から始まって、自分の近況、
私の手紙に対する感想、寛行君によろしく…とパターンが決まっており、
そんな父の手紙を、「パパの手紙はいつも同じで、ときどき『あれっ? 
これ、前回もらった手紙?』と勘違いすることがあるよね〜」なーんて、
姉と二人で小意地悪くからかったりしたものだ。

そんな父の性癖をこれ幸い!とほとんど書かないのが母。筆無精にも程
がある!と呆れるくらいだが、あそこまで徹底していられると、まあ、
母はそんな人だから…と思ってしまうから、本人にしたら“しめしめ!”
だよね。

結婚して東京に居る頃、母が宅急便を送ってくれた中に、チラシの裏に
走り書きされたメモが入っていたことがある。宅急便を送るにあたり、
「伝えたいことがあるんだけど、便せんを出してきて改まってというの
もなんだし…。あっ、この裏でいいわ!」とたまたま側にあったチラシ
を掴んだというのがミエミエ。でも、私たちにあれもこれも食べさせて
やりたいとの思いがあふれていて、しかも「母からの初めての手紙?!」
と感激し、そのチラシは今でも文箱に大切に取ってある。

それにしても母はズルイよね。これまで何百回と手紙をくれた父は、
いつも内容が同じ…と言われ、たかが一回書いた母のチラシのメモ
のほうが大切にされるなんて。

そのお詫びというわけでもないけれど、そんな筆まめの父にこれまで
の感謝の意味も込め、先日の誕生日に父の名前を入れてもらった和紙
の便せんと封筒のセットを送った。これでまた筆まめ復活となれば
いいなとの思いもあって。で、こういうときは早速その名入り便せん
で御礼の返事をくれるのがお洒落なのではない? なのに、なのに、
相も変わらず普通の便せんで手紙を寄越す。「勿体ないという気持ち
が先に立ってなかなか使えません」ときた。「それじゃあ、まったく
意味ないんですけど。子の心、親知らず、だ。結局、棺桶に一緒に
入れるなんてことにならないようにね!」ってつい毒づいてるんだ
けど、こんなこと言ったのがバレようもんなら、長村母に叱られ
ちゃう。「なんですか、和泉ちゃん、言霊の悪いっ!」
タグ:名入便せん

2009年05月10日

浮きそう…

今年から2年間、町会長。本来ならもっと年上の、年相応の方に
やっていただきたいものだが、「もう私ら年寄りの出る幕じゃない
わいね、若い人たちの時代。私たちじゃパソコンもできないし、書類
もロクに作れんし、頼むさけ(頼むから)お願い!」と押し切られ
てしまった。

となると、長村さんにやってほしいものだが、“白黒ハッキリクッキリ、
我が辞書にグレーは存在しない!”の彼に、いろんな世代、考え方の
人たちの集まりである町会を任せたら、あまりに革新的過ぎて町会の
皆さんはビビッてしまわれるはず…との不安が拭えず私がやらざるを
得ない。

先日も近辺町会の町会長たちが出席する初会合があったが、金曜日は
ヨガのクラスがあって私は参加できない。次週の別の会合も同じく
金曜日。仕方なく長村さんに代理出席をお願いするわけだが、「どうせ、
同じようなメンバーの集まりなんでしょ? 毎週やらなくったって一日
で済ませるわけにいかないのか言ってやろうか」と言うから、「お願いっ、
おとなしくただ座ってるだけでいいから…」と懇願。

当日、やはり錚々たる顔ぶれ、年齢の方がお集まりになっていたそう。
そして、「きょうは家内の代理出席です」と自己紹介した長村さんに
向かって、隣りのおじさんが一言、「あんたの奥さんが町会長か?!」
どんな小娘が出てくるんかと呆れてらっしゃいます?

2009年05月13日

こだわっても、ヌケてるんじゃ…

まだむすんで間もない温かいおむすびに海苔を巻いてしまうと、
食べる頃にはその海苔がご飯にぴったり貼り付いて、折角の海苔
のパリパリ感がなくなってしまうのが非常に残念でならない。

というわけで、以前は本体と海苔が直接くっつかないよう、区別
しながらも一緒にセロファンで包んでしまえるコンビニ形式の
シートを生協で購入して使用していた。が、余計なゴミを出すのが
気になっていたので竹籠のお弁当箱を購入。現在は、おむすびを
直接その竹籠に入れて、海苔は別に持って行き、現地でいざ食べる
時に海苔を巻く方式に変更。竹籠は余計な水分を適度に吸収し、
おむすびが蒸れることもない。ゴミも出ないし、ナイスだわ♪と満足。

が、が、そこがやっぱり私。お昼時間になってさて海苔を巻こうと
したら、肝心の海苔を車に載せるのを忘れてるっ。
こだわった挙げ句が海苔無しおむすび…。

「ときどきヌケてる私」から「いつもヌケてる私」に主旨替えした
方がよろしい?

2009年05月20日

恥ずかしい話

もう十数年前のことだけど、長村さんとしゃべっていたときのこと。

妻:海外旅行にーチサンダルは必須だよね!
夫:……。今、なんて言った? “ーチサンダル”って言った?
妻:うん、ーチサンダルが…
夫:もしかしてこれまでーチサンダルって言ってたの? 浜辺で履く
  からーチサンダルだろっ。なんで“桃サンダル”なんだ?! 
  じゃあナニか? 和泉はまさか“ピーチボール”って言うのか?
妻:(ハッ! ……。でも、これは聞こえなかったことにしょう。)
  でもね、でもね、これには訳があって、小さい頃、おばあちゃんが
  “ーチサンダル”って言ってたのよ。よくあるじゃない、まだ
  物事がよく分かってないときに間違って覚えたことをそのまま大人
  になるまで引きずっていくことって。例えば「♪京都〜、大原三千
  院」って歌があるじゃない。私、結構大人になるまで「大原三千里」
  だと思ってたし、「君が代」も「さざれ石」を「さざえ石」って歌って
  た。そんなことってない?
夫:ああ、あるさ。あるけど、普通の人は成長する過程で気づいて
  正しく修正していく。呆れてモノが言えないほど信じられん…。
妻:待って。姉に電話してみる。もしかしたら、姉も間違ったまま
  大人になってるかもよ。
夫:まりちゃんに限ってそんなことはあり得ない。そういうことを
  聞くこと自体が恥ずかしいからやめておきなさい。

という夫の制止を無視し、広島の姉に電話をかける。

私:ねぇねぇ、浜辺で履くサンダル、何て言う?
姉:ーチサンダル。
私:……。ーチサンダルなんて、言ってなかった?
姉:何それ?
私:ねぇ、ヨーコ(当時小学生の姪っ子)居る? 電話代わって。

(電話の側で)
夫:姪っ子にまで言うか? やめとけって。恥の上塗りだろ…。

私:ねぇ、ヨーコ。浜辺で履くサンダルあるでしょ? あれ、何て言う?
姪:ーチサンダルゥ!
私:……。

かくして、いい大人になるまで、“桃サンダル”と言い続けていた
超おマヌケは私一人だったことが確定。

私:今まで、どうして誰も間違ってるって指摘してくれなかったんだろ…。
夫:そんなもん、いい大人がそんなこと言うとは想像もできないし、
  自分の聞き間違いと思ってくれたか、心の中で“プッ”と笑わ
  れてたんだろうな。

恥の上塗りついでですが、ちなみに私、英文学士でございます。
アッハッハッ!!

2009年05月28日

植物以下…

我が家に坪庭…と言っても庭とは言い難い、ただの空間に過ぎない
まさに一坪分の場所がある。床はコンクリートなのに、いつの間に
か自然と土がたまり、草や蔓モノが生えてしまう。ちょうど今週末
は金沢市一斉美化デーで土や雑草を出せるので、二人で坪庭の掃除
に取りかかる。

草を抜き、土をビニール袋に入れているとき、何やら土の上にじっと
息を潜める細長い生き物が…。黒と濃いオレンジのボーダー模様の
ミミズ状の虫…。ウゲーッである。「長村さん、ここに虫…。これ、
去年、バジルの近くに居たよ!」と彼におあずけすると、突然持って
いたスコップで胴体を真っ二つに。そして、土の中に埋めながら
「混ぜちゃおっと♪」
申し訳ないけど、速攻ご臨終なのでした。

以前の彼なら、「見なかったことにしよう…」と明後日の方向を向い
ていたのに、大事な大事なカボチャやバジルや落花生の苗に付いて
しまっては…と思ったのでしょうね。自分が愛おしいと思うものには、
目の色が変わるようです。

残念ながら、私を見る目にはまったく変化がありません…。

2009年06月04日

クラスとクラスの間の時間

きょうから“しあわせの湯”木曜クラスがスタートし、木曜日は
午前・午後・夜と3つのクラスをやることになる。午前中の十一屋
のクラスを終えて自宅に戻っても、1時間ほどでまた出かけなけれ
ばならない。しかも、十一屋からしあわせの湯へは車で10分の距離。
というわけで、十一屋のすぐ近くにある泉野図書館へ。

30分ほど本を物色した後、地下にあるブース式の学習机をお借りし
て広島の両親に手紙を書く。1時間半、便せん4枚にぎっしり。
両親に宛てて書く私の手紙と言えば、時候の挨拶もなく、「お元気
ですか?」と二人を気遣う言葉もなく、突然綴り始める私の近況・
出来事で終わる。なんと独りよがりで我が儘なこと…と我ながら
呆れる。が、二人はそれでも大層喜んでくれ、母などその手紙を
一日に4〜5回読み返してくれるらしい。親なればこそ。

母と言えば…。私たちがヨーロッパでの貧乏旅行を終え、元気で
帰って来たよと顔を見せに帰省した際に、二人で毎日つけていた
日記帳を持ち帰った。3カ月半分、スケッチブックの分厚いの2冊
分(本当は3冊あったけど、2冊目の日記帳が入った鞄を旅行中に
盗まれてしまった)。すると母は徹夜状態でその日記を隅から隅ま
で読み終えていて、私たちを驚かせたことがある。人の経験を
まるで自分のことように楽しめる人なのだろう。

というわけで、これから毎週木曜日の午後数時間を親孝行の時間と
することにする。

しあわせの湯のクラスを終え帰宅すると、「ところで、クラスと
クラスの間、どうやって暇を潰してるの?」と長村さんに聞かれた。
ちょっとは気にしてくれてるんだ…でへっ!

2009年06月07日

町会長…またの名を苦情処理係

3月からこっち、校正の仕事、町内会の仕事でばたばた動き回って
いた。手つかずのままのヨガの講座のレポートは始終私をチクチク
し続けていたが、それもなんとか完成。何にも追い立てられていな
い状況って、なんって清々しいんでしょ。祝杯を上げたいくらい。
「ビールより麦茶」の長村さんには却下されたけど。

それにしても、町会長って、会社で言えば総務?
ひっきりなしに公民館から届く回覧の数々に加え、名簿づくりから
始まって、町費の徴収金額基準・新規消防車両購入にかかる負担金
拠出のための資料作り、新規入会企業へのご挨拶、役員会、総会、
議事録作成…。

細かいところでは、「○○委員をやることになってましたが、初回
の委員会に出てみたら、とても子育て中の私にはできません」
(そういうことは班内で解決してね…と思いながらも、夫婦喧嘩に
まで発展したと言われれば無下にもできず)、「我が家の前の側溝
に羽ムシがうようよ居るんですけど、市で消毒してもらうわけに
いきませんか?」(お尋ねしてみるからちょっと待っててね)、
「うちの近辺は夜になると暗くて…。外灯を設置してもらえません
か?」(市の判断によるそうですので確約はできませんが、依頼の
書類は提出してみます)、「うちの班の回覧ですが、無駄足を踏む
順番だと思うので、もっと回しやすい順番にしてほしいんですが…」
(はい、「回覧順の変更のお願い」をお回ししますね)etc.。

私のバタバタ加減を見かねた長村さんも協力してくれ、なんとか
一つずつ片付けてきた。それにしても、あと22カ月…。

2009年06月10日

寛行、嘘ついてました

「頂き物!」と長村母がソラマメとスナップエンドウを我が家に
持って来てくれる。

寛行:ソラマメって、あんな臭いもんなの?
和泉:また言ってる…。お母様、長村さん、匂いのことばっかり
   言うのよー。長村さんが「ソラマメって食べたことがない」
   って言うんだけど、長村家ではソラマメって食べる習慣は
   なかったの?
母 :ううん、お父さんも私も大好きよ。寛行はあの匂いが嫌い
   って言って次から食べようとしなかったのよ。

……。食べたことないなんて、おかしいと思った!
ソラマメを食べた記憶を抹殺したいくらい、あの匂いが嫌いなわけ?

2009年06月12日

でかく剥きたい…

毎週土曜日、朝から夕方までお日様を浴びながら農作業をする長村
さんだが、鬱陶しくて仕事にならない…と帽子を被らない。だから
Tシャツから出た腕と首の特に後ろの部分が陽に焼けて、ただいま
皮剥け中。

「どうなってる?」と首の後ろを私の方に突き出しながら彼が言う
ので、日焼け部分を見てみると、皮が剥けボロボロ剥げてる状態。
「汚い、汚い、汚い! ほんと汚い」
我ながらあまりにボキャ貧過ぎないか?と思うけど、さまにその
言葉の羅列でしか表現できない有様だ。でも、「汚い、汚い」を
繰り返す度に、心の中でゾクゾクッと言うか、ワクワクッと言うか、
口から出てくる言葉とは裏腹に心踊るものがあるのが否めない。

「う〜ん、爪じゃぁ、あんまりうまく剥けないから、ピンセットで
やろうよ。バリバリバリって大きい面積で剥けるかも♪」と何やら
サディスティックな気分。なのに、「だめっ、あのピンセットは
オレの大事な葉っぱたちに付いた虫を取るやつに成り下がってる
から、先に虫が付いてそうでだめ!」と却下だってぇ。

2009年06月13日

お洒落とはほど遠いけど、満足♪

私にしては珍しく夕方まで何もない土曜日。長村さんにJAグリーン
金沢に誘われる。まあ確かに新鮮なお野菜が買えるのは嬉しくない
わけじゃないんだけど…。

「こんなの全然お洒落じゃない。しかも用が済んだら直帰だし…。
たとえば素敵なカフェでコーヒーをいただくとかあるじゃない。ほら、
あそこの窓際でお年を召したご夫婦がコーヒーを飲んでいらっしゃる
でしょ。ああいうのがいいんだってばぁ…」

とぶつぶつ文句を言うと、「いいよ、行っても。でも、和泉は家で
飲むコーヒーが一番美味しいんでしょ。それなら、ポットにコーヒー
を入れて医王山あたりをドライブする?」

一旦自宅に戻り、いそいそとポットに熱いお茶(彼は私のコーヒーを
飲むと濃すぎて下痢をすると言い、最近飲まないので)を入れ、お気
に入りのカップ2つ、長村さんの好きな“かきやま”と私のクッキー、
木陰で読むための読みかけの本をリュックに詰める。

医王山は車で30分ぐらい走った山で、冬はスキーができる。彼は三歳
ぐらいからスキー、ボーイスカウト少年の頃には、テントを背負って
キャンプによく来ていたらしい。今のように所定の場所でなければ火
を焚けない時代と違い、ブッシュみたいなところへ入り込んで行き、
草を刈ることから始めてテントを張ったらしく、とても懐かしそう。
歩きながら、テントを張るのに最適な場所や、今でもどきっとして
してしまうという漆の木の見分け方などを教えてくれる。

実は医王山に来る途中、前から行ってみたかったお蕎麦屋さんに寄り、
ざるそばをいただいたんだけど、腹の虫を起こす程度の量しかなく、
“おやつ”を食べたことに。お蕎麦って、たとえ大盛りを食べても、
「あ〜、お腹いっぱい!」ってことになった試しがない…。
というわけで、帰りに俵町の“蛍”に寄ってハヤシライスをいただ
きお腹も満足。う〜ん、久しぶりに休日らしい休日でエネルギー充電!

2009年06月15日

梅狩り初体験

IMG_0802.jpg


いつも長村さんの設計で家具工事をやってくださるTさんご夫妻に
「梅を採りにいらっしゃいませんか」と誘っていただき加賀へ。去年
はお二人が収穫されたのを持って来てくださったのだが、今年は採る
楽しさを味わってみては…との嬉しいご配慮。

もぎ取った梅を毎回地面に置いてあるカゴに入れに行かなくてもいい
よう、紐を結んでお腹あるいは腰に付けられるカゴを貸していただく。
あら、こんなのがあれば珠洲の畑でも重宝するのに♪ 早速長村さん
御用達のJAにでも探しに行こうっと。

4人で快調にもぎ始め、手を伸ばせば届く範囲が終了すると、自然と
今度は二人一組になり、脚立に上がって梅を採る人&採った梅を受け
取る人、鍬で高い所にある枝を引き寄せておく人&梅をもぎ取る人の
ペアでさらに収穫。用意したカゴがだんだん梅で埋まっていく。
“収穫”ってなんて豊かな、そして有り難い気持ちになれるんだろう。
何のお世話もせず、ただ美味しいとこ取りの私たちが言うのもなんだ
けど。

恐らく十数キロあろうかと思われる無農薬の梅をいただき、長村母や
近所の友人にお裾分け。長村母は“梅味噌”を作りたかったのに注文
しそびれたらしく大層な喜びよう。

梅酒より梅シロップにして梅ジュースとして飲みたいとの長村さんの
リクエストでホワイトリカーは使わないことに。氷砂糖を使ったもの
とキビ砂糖を使ったものの両方を作る。明日から側を通る度に瓶を
“シェイク、シェイク”するつもり。

そうそう、去年作った梅酒の一つは、頂き物だけど飲まないで放置さ
れていたヘネシーX・Oというコニャックをダバダバ入れてみた。
さて、どんなお味になったかしら…とちょっと飲んでみたら、うふふっ、
すっごく良い香り! 長村さんは梅シロップのほうがいいそうなので、
仕方ない、私はこちらをいただくことにいたしましょう。
タグ:梅シロップ

2009年06月17日

1989年6月17日

20年前の今日6月17日は、東京の設計事務所を辞めて金沢に戻ることに
した長村さんと、3カ月半かけてヨーロッパの建築を観て回る旅に出発
した日。この時期になると毎年、あの旅をなぞるように「今日の今頃
はコペンハーゲンに居て…」と突如“思い出に生きる人”に変身する。

私は建築に関してはまったくの素人。結婚当初、暇さえあれば建築の
話ばかりしている彼と彼の弟・同僚との会話はチンプンカンプン。
「RC? 何それ?」「ラーメン(構造)? 建築の話をしているのに、
なぜに突然麺の話?」トンチンカン丸出しの妻で、いつも眠くなって
欠伸を噛み殺していた。

ヨーロッパ19カ国、毎日毎日吐くほど建築を見続けた。不便な場所に
ある有名建築も多く、ある建物を観るのに3日がかりなんてことも。
きらびやかなお店はもちろん素通り。入りたいな…と思うお店があって
も、結婚3年でまだまだ初々しさを残していた私は、5回に1回くらいしか
彼に言えなかった。最初の半月くらいは長村さんに引っ張り回されている
気分で、ときどきささやかな抵抗を試みて小さなケンカになり、何も言わ
ずにホテルを出て1階のオープンテラスでビールを飲んで暫く戻らず彼を
心配させたこともある(今ならお互いに全然平気だけど)。

それが、素人の私にも根気よくその建築の設計者、意図、建物の説明を
続けてくれた彼のお陰もあって、そのうちにそれぞれの建築家の特徴、
やりたかったことなど自分なりに見えてくるものがあった。そうなると
俄然面白くなって、私の中で「ワクワクして心躍るのが私にとってのいい
建築」という素人らしい基準もでき、ただの素人から建築を観て回るのが
趣味となるきっかけの旅となった。

そして、泊まるホテルも決まっていて、荷物も担ぐ必要がなく、目的の
場所に確実に連れて行ってもらえる旅行と違い、リュックを背負った貧乏
旅行にはエネルギーが必要だ。まず安くても居心地のいいホテルにあたる
とあたらないではその街の印象が違ってくるから、毎回ホテル選びは結構
真剣。今はあの頃と事情も異なっているだろうし、みんながみんなでは
なかったけれど、駅や銀行の窓口に長蛇の列ができていても、受付終了
時間がくると係りの人は平気で「Finito(終わり)!」と窓口の小窓を
ピシャリと閉める。おいおい、それはないでしょ…と思ってもにべもない。
列車のシートのダブルブッキングも結構あったなぁ。

小さなアクシデントもなんとか乗り切ろうと智恵を絞り、体力を使った
あのエネルギーを懐かしく思う。毎年、こうしてあの旅を回想するのは、
そんなエネルギーに溢れていた若かりし頃の自分たちに再会したいから
かも。

2009年06月19日

懲りない私

午前中のヨガのクラスを終え、自宅に戻ると玄関の鍵が閉まっている。
「あっ、またやってしまった…」
最近、長村さんがいつも家に居るものだからつい気が緩んで、鍵を
持って出るのを忘れてしまった。そんなことは知らない長村さんが
玄関の鍵を締めて出かけ、私は家に入れない。幸い夕方のクラスまで
には時間があるし、仮にそれまでに彼が帰って来なかったとしても、
この格好のまま行けばいいだけの話で支障はなし。セーフ!

以前、冷や汗をかいたことが二度ばかり。クラスに行かねばならない
のに、お出かけから帰宅した私はワンピース姿。まさかこんな格好で
ヨガができるわけはないし…と、慌ててスープの冷めない距離に住む
長村母に「ヨガができるウェアとCD貸してっ」とすがりついて事なき
を得た。

もう一つは、そんな頼みの綱の母も留守で万事休す。青くなっていた
ところへ、キッチンの窓が開いていたことに気づき、最後の手段。窓下
に自転車を置き、サドルの上にのっかってキッチン侵入を図る。しかし、
通りがかりの人が「この人、何やってんのっ?!」「白昼堂々と、まさ
か空き巣じゃないわよね」みたいな超ちびたい光線を放って行く。
「いえ、あの、私は決して怪しい者じゃ…。この家の住人なんです。
鍵を持って出るのを忘れた私に気づかない主人が…」としどろもどろ。

あれで懲りたはずだったのに、“喉元過ぎれば熱さ忘れる”のが得意
な私です。

2009年06月22日

お陰さんで…

長村さんの汗疹もようやく落ち着いたみたい。それにしても汗疹だ
なんて、きょうび子供でもなりにくいんじゃないの? 

二十年前、東京から金沢に戻り最初の冬を迎えた彼の足は赤く腫れ、
しもやけになった。生まれも育ちも金沢なのに、太平洋側で暮らし
た13年の間に太平洋側仕様の身体に変わってしまったらしい。瀬戸
内育ちの私が突然日本海側で暮らし始めてもなんともなかったのにね。

「長村さんって、汗疹だとかしもやけだとか、ほんと現代人らしか
らぬ体質だよね。昭和の色が濃すぎるんじゃないの? 私は同じよ
うに作業していても、汗疹なんて全然できないよ」

と言うと、返り討ち。

「和泉はいいよな、天然の断熱材という鎧を着てるから」

2009年06月26日

祖母の梅の木

長村母の母は現在94歳、現在ケアハウスで暮らしていらっしゃる。
30歳の時に夫が戦死、当時10歳だった長女を筆頭に5人の子供を女手
一つで育てられた。その人生はどんなにご苦労だったかと想像するが、
その大変さをまったく感じさせないたおやかな女性で、子供たちが独立
してからは旅行三昧で、独り暮らしを謳歌していらした。誰にも気兼ね
せず自由に一人で暮らしたいとの思いが強く、そのためにはまず健康で
あること、と毎日きちんと料理をし、買いだめはせずわざと毎日買い物
に出かけ、足腰を鍛えるためと家の側の急斜面のコンクリートの階段を
上り下りするのを日課とするほど。90歳を過ぎた人とは思えないその足
取りの軽さにびっくり仰天したことがある。さすが明治生まれは気骨が
違うのだ。

あるとき、祖母が長村母を訪ねていらしたところ、あいにく長村母はお
留守。我が家に「あき子が居ないので、これを預かって頂戴」と来られ
たことがある。帰りは私が運転して車でご自宅までお送りすることに。
「おばあちゃま、どこか寄るところはない? 車だから遠慮なく言っ
て」と言うと、「何十年来のお友達が金大病院に入院してるから、どう
してもお見舞いに行きたいんだけど…」とのこと。お連れしたところ、
しばらくおしゃべりした後、そのお友達の手をずっと握っておられた。

次の日、長村母から電話。「和泉ちゃん、昨日母をお見舞いに連れて行
ってくれたでしょ。その方、今朝、お亡くなりになったのよ。最期にお
目にかかれて…と母が本当に感謝していたわ。有り難う」と。
「昨日、和泉が居てくれて良かった〜。おれだったら、おばあちゃんを
とっとと家に送り届けて、一生恨まれるところだったわ」は長村さん。
私は私でおばあちゃまの徳…と感慨深いものあり。

近々おばあちゃまの家を取り壊すことになった。そこで、庭にある梅の
木を私たちがもらい受け、珠洲の畑へ移植しようかと話している。移植
のためにかかる金額を聞いた人は「それなら、その金額分の梅の木を買
って植えた方が安くつくんじゃないの?」と。多分そうだろう。環境も
変わるし、移植してもちゃんと根付くかどうかは定かではない。でも、
おばあちゃまの梅の木ってことが大事。無農薬の梅を長村母は本当に喜
んでくれたけど、それ以上に母親の梅の木を息子が引き継ぎ、その実り
を持ち帰ってくれることをきっと喜んでくれると思う。

2009年07月01日

その販売戦略に異議あり

昨年末、金沢百番街にドーナツショップがオープン。素材に拘りあ
りとのうたい文句で私も楽しみにしていた。あるとき百番街に用事
があって出かけ、「そうだ、例のドーナツのお味見をしてみるかな」
とお店へ向かってみれば、いくつも折れ曲がった目が点になるほどの
行列。いくら金沢人が新しいモノ好きだとは言え…と唖然としつつよ
くよく見てみると、販売は一日3回、午前・午後・夕方と時間設定が
あるではないか。ナニこれ、並ばないとドーナツにはありつけないっ
てわけ? きっと「お客様に出来立てを味わっていただくために…」
とかなんとかコンセプトとしてのたまっておられるのでしょうねぇ、
定かではないが…。が、果たして、そんなことを望んでいる人が一体
何人いるだろうか。買いたい時にとっとと買わせてくれる方が余程親
切というもの。一気に私の食べてみたい熱はトーンダウン。

しかし、なんだかんだと言いながらもやっぱり気にはなっていた。そ
して100マートへお買い物に行ったある日、並んでいるのが5人ほどと
いう状況に行き合わせてしまった私。販売方法には到底賛成しかねる
けれど、まあここは目をつぶって…と並ぶのが大嫌いなくせに最後尾
へ。するとササッと販売員さんが来ておっしゃる。

「お客様、当店ではドーナツの販売はお一人様10個までとさせていた
だいております。(販売時間設定だけじゃなく、個数制限までするわ
けね。)そしてただ今はこちらとこちら、そしてこちらがすでに売り
切れております。(売り切れって、午後の販売時間からそれほど時間
は経ってないのに? もっと用意しておかないの?)ただ、お客様の
順番がまいりましたときに今残っております分も必ずあるかどうかは
分かりません。(もう皆まで言うな。)「はい、分かりました。また
来ますね(来ないけど。)」とニッコリ笑って早々と戦線離脱。

しかし、こんなやり方、消費者にウケるはずがない。そのうち、いつ
でも買える方式に変えざるを得なくなるはず…と私はにらんでいる。
そしてその後、何回かそのショップの前を通りかかったけれど、あの
行列は幻だったかのような静けさだ。あっ、販売時間の設定はまだあ
るのかしらん、確かめるのを忘れちゃったわ。数日前、フォーラスに
新たなドーナツショップがオープンしちゃったしねぇ…。

2009年07月02日

相変わらず…

夕方7時前頃、「美味しいあさりがあるから、今から持っていくわ」
と長村母から電話。「お母様をお使い立てするなんて、そんな滅相
もない。私がいただきに行きます」と歩いて1分の両親宅へ。玄関先
でもらってすぐ帰るつもりが、あれやこれやと話しているうちに我
に返れば8時30分。なんと1時間30分、玄関先で話し込んでしまって
いるではないか。「なにもこんなところでおしゃべりしなくても、こ
れなら上でゆっくりコーヒーが飲めたね」と二人で苦笑い。

慌てて家に戻ると、ちょうど長村さんが何か作ろうとキッチンで鍋
を取り上げたところ。「ごめんなさーい。今すぐ作ります」と夕食
の支度に取りかかる。ふと見ると、チェストの上に放り出したまま
だった私の携帯が点滅中。「自分で何か作って食べればいいのかな?」
と長村さんからのメールが届いてる。

どこへ行ったのやら夕食時に突然行方不明になり、1時間半も戻って
来ない。メールを送っても、置き去りにされた携帯から虚しい着信音
が“チロリ〜ン♪”と聞こえてくるのみ。相変わらずの私の鉄砲玉ぶ
りにも、長村さんは慣れたもんです。

2009年07月03日

長村さんのお気に入り

「和泉、畑での農作業用につなぎ買って!」と長村さん。いつも
Tシャツとパンツで作業をしているが、上下が分かれているとTシャツ
の裾がはだけたり、まとわりついたりで鬱陶しく、上下一体となった
作業服が欲しいのだそうだ。すでにそういう現場用の作業着を扱って
いる近岡町のワークワンというお店も場所も調べてあった。

行ってみれば、いろいろあるのねー! 現場担当者御用達の薄いブルー
の上下の作業着、鳶のお兄様方御用達のカラフルなニッカポッカ、鉄骨
を蹴飛ばしても大丈夫…と思えるごっつい安全靴。彼の現場で見慣れた
グッズがいっぱい。

ニッカポッカの脚周りの幅には常々疑問が…。ゆとりがあるほうが作業
はしやすいとはいえ、あそこまでの幅は却って危険なのでは? 高所で
あんなダボダボのおズボンはいてると、風であおられたり、反対の足が
裾にからまって蹴躓いてしまうなんてことはないの? そして、あの紫、
どピンク、濃いグリーン、蛍光オレンジ等々のカラー。「わしがここに
おるけんね!」という存在主張には立派な役割を果たしていると思うん
だけど、もうちょっと品のいいお色はないものか…。「つなぎと言えば
白だよね!」の長村さんは、「白はお取り寄せになります」の店員さん
の一言で見事に玉砕。お取り寄せしてもらうほどのこともないかと、中
で一番地味なグレーで落ち着く。

長村さんが試着している最中、応対してくださったとても親切な女性
店員さんが長村さんのことを、「なんて優しいしゃべり方をされる方な
んでしょう!」と私に言われる。へっ?! 特別そんなことないと思う
けど…。きっといつも現場の元気かつ迫力満点のお兄さま方の応対をさ
れていて、ひょろひょろのちょっと毛色の変わった長村さんをそんなふ
うに感じられたんでしょうか。

自宅に戻り、早速つなぎを着て嬉しそうにウロウロする長村さん。
なんだか、家に修理工さんが居るみたいなんですけど。

2009年07月06日

私は魔女か…

長村さんの知人でもあり、私のヨガに通ってくださっているKさん
にスイカ半分いただく。その大きさたるや、半分でもずしりと重い。
とっても甘く、きょうみたいな蒸し暑い日に冷やしたスイカは体の
熱を冷ましてくれる清涼剤。しあわせ♪

私:初物でまた寿命が伸びてしまった。
K:えっ、さらに寿命が伸びたの。恐ろしい…。
私:(私は魔女か…)そう。一番恐ろしく思っているのは私。
K:何歳まで 現役スパルタンヨガインストラクターを続けるのかと…。
  そして何歳まで、私が通い続けられるだろうか…と。
私:よぼよぼになって体が動かなくなっても、口だけでやってるかも
  しれないしねぇ。期待してちょうだい!
K:身体が動く限り着いて行くわよ〜。

はっ、喜んでいる場合じゃないわ。「スパルタン家庭教師」とも呼ば
れているんだった…。

2009年07月07日

我が家の園芸用殺虫剤

最近、暇さえあれば玄関前に並べた苗のアブラムシ退治に余念のない
長村さん。ピーマンの成長が悪いと思ったら、新芽のところにびっしり
アブラムシが連なり、できたての柔らかな葉を食い荒らしていたらしい。
お陰で流線型を描くはずのピーマンの葉っぱは、まるでペンの試し書き
をするときに描く波打った線状の形をして、見るも無惨。最近、老眼が
進み、眼鏡をかけても、外してもどっちにしても小さな虫が見えにくい
らしく「えぇーいっ!」とときどきイライラしつつ格闘しておられます。

珠洲の畑で農薬や化学肥料をまったく使わないで野菜を育てようとする
と、葉っぱは虫に喰われ放題、余所様に比べて収穫するすべての実りが
小さいし少ない。「最近の除草剤は以前と比べモノはよくなっているか
ら、もっと合理的になったら?」とアドバイスしてくださる方もあるが、
除草剤が散布された後の、自然にはああはならないだろうなと思える茶
色に変色した法面などを見ているともの悲しくなるし、除草剤は枯葉剤
との意識が染み込んでいてかなかなか使おうという気になれない。大き
い実りならスーパーで手に入る。草刈り・雑草抜きも、日頃の運動不足
解消、頭を空っぽにして瞑想気分になるいい時間と思える元気さが幸い
私たちにはまだある。除草剤は歳をとって使わざるを得なくなるまで待
ちたい。

「オルトランを使わないとなると、オレにはテデトールかテデツブース
しかないからな!」と今もまた害虫駆除にお出ましです。

※ オルトラン…園芸用殺虫剤
  テデトール…手で取る
  テデツブース…手で潰す

2009年07月10日

捨てたりしないから安心して!

私の家庭教師の生徒であるH君とその妹M嬢のおばあちゃんが、長村
さんの小学校時代の担任。そして私たちの仲人でもある。毎年、長村
の母と私が一緒にお中元をお持ちするのだが、「先生は元気?」と
長村さんが私に聞くので、「じゃあ、長村さんがお母様と行ってお顔
を見せてさしあげればいいじゃない。私はときどきお逢いしてるから」
と言うと素直に行くと。

私はあのおしゃまで物怖じしないハキハキのM嬢が長村さん相手に
どんな会話をするのかも楽しみの一つだった。

和泉:長村さん、M嬢に逢った?
長村:ああ、逢ったよ。彼女、かっわいいなぁ〜♪
和泉:何て言ってた?
長村:『和泉先生の夫さん!?』って。
和泉:ほかには? 
長村:今、金魚飼ってるんだって言って写真を見せてくれた。
和泉:そう、彼女の今の一番の関心事。ほかにいろいろ質問されなかった?
長村:いや、座って話を聞いてたよ。

あれっ、私のときとえらい調子が違う…。

後日、家庭教師でお邪魔したとき。

和泉;長村さんが、Mちゃんのこと、かっわいいなぁって言ってたよ。
M嬢:……(無言)。
M母:あら、有り難うって言わないの?
M嬢:ありがと。
M母:先生の旦那様もステキだったでしょ?
M嬢:先生の旦那様もステキだった。
和泉:オウム返しじゃん。とって付けてるね!
M嬢:でもね、でもね、旦那様が『おれは和泉に捨てられそう…』って
   言ってたよ。和泉先生、捨てるの?

彼女の目が真剣。長村さんが暇で隠居状態の自分のことを茶化して先生
にご報告していたのを、ダンボ耳で聞いて「どういうことなんだろう?」
と気になってたのかな。このときばかりは、「それは冗談、冗談! 捨て
たりしないよ。大事な夫さんなんだから…」と必死に言い訳する私でした。

2009年07月11日

ド忘れ防止用タイマーと長村さん

何かにちょっと夢中になると、10分前には覚えていたのに、ハタと
気付いたときには「大変!」ってことがときどきある。

筆頭はお茶を飲むために沸かすお湯。我が家は二人そろって大のお茶
飲み。そして沸き立ての新鮮なお湯を使いたいので、その都度お湯を
沸かしている。が、仕事の最中だったりなんかすると、お湯を沸かし
ていることを忘れてしまい、「ハッ!」気付いたときはお湯が最初の
半分になっているとか、空だきしちゃったとか、夫婦そろって何回か…。
忘れもしない、結婚記念日にプレゼントされたマイケル=グレイヴス
デザインのアレッシのバードケトルを空だきしてオシャカにしたのは
長村さん。最近はド忘れ防止のため、タイマーをかけておくか、その
場から離れないようにしている。

そして2番目が私の家庭教師。ヨガは一度としてそんなことないのだ
けれど、家庭教師はテストやお互いの都合の関係で曜日が変動するた
め、思いもかけない曜日に入ったりして「ハッ!」が起きやすいのだ。
いえ、10分前までは覚えてるんだけどね…。

最近、「和泉、きょうは出かけるんじゃなかった?」「そろそろ出か
けなくていいの?」「おい、大丈夫なの?」とときにはわざわざ2階
から降りてきて声をかけてくれる長村さん。デスクに私のスケジュール
が置いてあって、それをちゃんと把握してくれているらしい。折角声を
かけてくれるものの、今のところ「ハッ!」はなくて、「うん、大丈夫。
今、出るところ」と返すのだが、車に向かいながら、「うふふっ、心配
されている…」と満足満足の私なのだ。

2009年07月17日

ハナイチジクは美味しかったのだ!

「先生、どうぞ召し上がってみて。まだ本格的なシーズンではない
けれど、うちのイチジクなんです」とヨガの生徒さんの掌に二つ。
「きゃぁぁぁぁ、これ、ハナイチジクでしょ! 甘い? 中の色は? 
やっぱり美味しくいただけるんだ!」と私は彼女を質問攻め。

自宅に戻るなり、そのイチジクを半分に割ってみる。すると、秋に
実るイチジクより少し薄めとはいえ、ちゃんとピンクの熟した色。
一口ほおばってみると、うま〜い、たまらんっ♪♪

そうか、我が家のハナイチジクももう少し置いておけばちゃんと熟し
たのかも。もっと冷静に、実が重くなるまで置いておけば良かったも
のを、皮が赤褐色になったから、カラスに先を越されては…と焦って
いやしんぼの私が早々にもいでしまったのが敗因。

確か、まだ2〜3個、ぶら下がっているのがあったはず。明日珠洲へ
行くのがちょっと楽しみ。

2009年07月23日

電化製品の少ない我が家

我が家には“チン(電子レンジ)”がない。と言うと、10人が10人、
「このご時世に、まさかそんな家があるなんて…」と絶句される。話
のついでに「炊飯器もなく、鍋でご飯を炊いている」と言うと、今度
はヘンな生き物でも見るかのようなビミョーな視線を投げかけられる
か、「拘っていらっしゃるんですね」と言われるかのどちらか。

東京のアパートで新婚生活を始めたとき、とにかく荷物を極力少なく
するように長村さんに言われ、電子レンジってあれば便利だけど、な
くても済むかなぁ〜と買いそびれて24年。確かになくても済んできた。

炊飯器も彼が学生時代から使っていたものをそのまま使用していたが、
あるとき新しいものを購入することに。さて、何合炊きにしよう…と
考えたとき、来客のときやお寿司をするときは5カップくらい炊くかも
しれない、炊き出しでおむすびを作るなんてことがあるかも…とあり
もしないことを考えてしまったのが運の尽き。ご飯だけは炊き立てを
食べたいという彼のたっての希望で、通常我が家で一回に炊くご飯は
1〜1.5カップであることをすっかり忘れ、いつもの「大は小を兼ねる」
思想がまた私の理性の邪魔をした。

るんるん気分で一升炊きを抱えて帰って、早速ご飯を炊いた私の目は
点…。もっと早く気付かんかいっ!って話なんだけど、炊飯器の内釜
の底わずか1cmぐらいしかご飯がなかった。だって、一升炊きで1カップ
のお米だもん、当然だよね。食べる前からまずそうだった。

しかも、炊飯器はスイッチを入れてから炊きあがるまでに40分と時間が
かかる。お鍋なら、強火にかけ沸騰したら弱火にして13分。むらし時間
を入れても25分もあれば出来上がり。自己嫌悪の溜息とともに一升炊き
は押入行き。

拘っていらっしゃるんじゃなくて、たまたまこうなっただけなんです。

2009年07月25日

魔女にもときどきこんなことが…

年2回、決まって校正の仕事をいただく。その仕事関係の方と打ち上げ
でお寿司屋さんへ。乾杯のビール→冷酒→熱燗、場所を変えてホテルの
ラウンジでジントニック。そんなに量は飲んでいないと思うんだけど
(どこがじゃ…)、翌朝、数年ぶりに迎えた二日酔いでトイレ通い。
私のいいところは、飲んだその夜は楽しく、気持ち良く眠ること。が、
翌朝が地獄。午前中は使い物にならない。

アルコールに弱くなっちゃったなぁ。若かりし頃はワイン1本空けても
まったく平気だったし、「和泉ちゃんはどれだけ飲ませても顔色一つ変わ
らない」と有名だったのに。麦酒より麦茶派の長村さんは友人が来たとき
以外、家ではまったく飲まない。お陰で私は飲む機会が格段に減り、だん
だんアルコールとの相性が悪くなってきた。今では次の日のことを考え
セーブして飲んでいる。そしてセーブしたつもりがこの体たらくじゃ…。

午前中にヨガのクラスがなくてよかった…と心底ホッとする。というか、
ないのが分かっていたから、気が緩んじゃったんだね。そのことをヨガの
ある生徒さんに言ったら、「先生、二日酔い状態でやるくらいが、もしか
して丁度いいかも…」

2009年08月10日

姑の心は複雑なのだ…

義母:和泉ちゃん、いつ広島から帰って来るの?
和泉:16日です。
義母:そうなんだ…。早く帰っておいで、なんだか寂しいから。
和泉:「広島に帰りなさい」って、お母様、自分で言ってたのに。それに、
   金沢に居ても最近はあんまり逢ってなかったから、私が広島に
   行ってもこれまでと同じだよ。
義母:う〜ん、違うの。逢ってなくても、すぐそこに居ると思うのと、
   広島に行ってしまっているっていうのとでは、ちょっと違うの。
和泉:ヘンなの〜。
義母:一日早く帰って来てもいいよ。
和泉:うちの両親にお母様がそう言ってたって言っとくね♪
義母:きゃぁ〜、だめっ、そんなこと言ったら!
(バッチ〜ンと背中を叩かれる)

2009年08月11日

拘ってたのは私?!

今日から一人で広島に帰省。「何か作っておこうか?」と長村さんに
聞いてみたけれど、「特に何も要らないよ。どうにでもなるよ」と言う。
それでも、いただきものの茄子、ピーマン、オクラ、トマトがたくさん
あったので、長村さんが珠洲で育てて収穫したかぼちゃとともにトマト
以外のお野菜を素揚げして、めんつゆよりちょっと薄目のお出しに浸し
た夏野菜の煮浸しを作る。トマトはポモドーロ用にソースにして何食分
かに小分けして冷凍。以前のことを思うと、ほんとにラクチンになった。

以前は一人で帰省する際、一人では絶対に外食をしない彼のためにカレー
を煮込み、いなり寿司を作り、餃子を100個作って冷凍して…と実家に帰る
前にそれだけでぐったり疲れていた。が、私の日常がだんだん忙しくなって
きてそこまで手が回らなくなったある時、「ごめん、長村さん、とても
作ってる暇がないっ」とお手上げ状態で言ったら、「いいよ、適当にやる
から」「えっ、いいの?」

結局、作って行かねば、あれをしておかねば…と思い込み、躍起になって
いたのは私だったんだ…とわかったのはごく最近。な〜んだ、それなら
もっと早く両手を挙げれば良かった。

2009年08月17日

私ってお金で買える女ってわけね?

妻:私が居ない間、寂しかった?
夫:……うん(無理矢理感がそこはかとなく漂う感じ)
妻:やっぱりぃ〜。私が居て嬉しい?
夫:そうね。ご飯は黙ってても出てくるし、畑で井戸水を何回も汲むときに
  和泉が居れば助かるなぁって心底思った。(理由が2つもあるぞ!
  とお手柄感まで漂わせ)

ふぅ〜ん、それって私の代わりにお金で誰かを雇えば済むことばっかり
だよね。

2009年08月18日

黙っていたらご飯が出てこない!

帰省のお土産を届けに16:30頃長村母のところへ。「和泉ちゃん、
コーヒーは? 飲む時間ある?」と言われ、「はい、じゃあちょっと
だけ」とお茶することに。

ちょっとだけのつもりが、いつの間にか空はたそがれていて…。
携帯のメール着信音にハッ!

発信者 :長村さん
発信時間:19:58
subject :鉄砲玉
内 容 :はらへった

2009年08月19日

やっぱりぃ〜♪

中学2年男子H君の家庭教師。「長村さんがね、私の存在価値を、ご飯
が黙っていても出てくることと、畑で井戸水を汲むときに助かるって
ことの二つだって言ったの」と告げ口したら、「先生、それはあまり
にも虚しいですね。」

中学2年生でもそのひどさを分かってくれるっちゅーに…と帰宅後、
早速長村さんにご報告。

「(まだ幼くて)あの兄妹には、まだ冗談は通じないよなぁ」

ふふっ、聞き漏らさんかったぞ。思わず、冗談だと彼に吐かせたことで
私はしてやったり!

2009年08月24日

まさに、きょう…

きょう、秋になった。

自然の変化は少しずつ、時間が流れるように。それと同じで四季の移り
変わりも徐々に…かと思えば、「あっ、まさにきょう、季節が明らかに
変わった…」と感じられる日がある。毎年必ず自覚するのが、夏から秋
に変わるその日。まったりとしたちょっと重い風が軽やかで爽やかに、
近くにあった青い空が遠く淡く飄々と、強い陽射しが優しく柔らかく変化
したことを、視覚、皮膚感覚が受けとめる。春から夏への「まさに、きょう…」
を感じられる年もあるけれど、秋→冬、冬→春にはない。

初めてそれを自覚したのは23歳の9月のある一日。朝、眼が覚めて部屋の
窓を開けた瞬間、「あっ、これまでと違う。季節が変わった…」と感じた。
人生初の経験だったので忘れられず、今でもあのときの感覚が蘇る。

その頃髪型がボブで、部分的天然パーマの私の髪は、湿気が多くなると
その部分だけクセが出るため、梅雨から夏の間はストレートにならないの
だった。が、その日突然、髪の毛が見事に真っ直ぐになり、サラサラ揺れた。

2009年09月09日

いってらっしゃい

今朝六時半。車で出かける長村さんをお見送り。エンジンをかけると、
軽く手を挙げあっさり出て行ったと思ったら、20mほど先で一旦停止。
「あれ、忘れ物?」と駆け寄ろうすると、ロードスターの屋根がシュルシュル
とオープンに。

我が家が借りている駐車場のお向かいはマンション。朝のエンジン音は
建物に反射して意外と響く。朝からご近所に迷惑をかけては…と遠慮した
みたい。オープンにしたロードスターからもう一度、今度は元気良く手を
挙げて出かけて行った。つい、その姿が見えなくなるまで家の中に入れない。

最近、彼のお見送りをするときふと思い浮かぶ光景がある。出勤する父を
母や姉、弟と見送った幼き日の朝。実家から最寄りのバス停までは緩やか
な逆「く」の字の一本道。父の姿が見えなくなる「く」の折れ曲がりの
ところまで、「パパー」「バイバ〜イ」「いってらっしゃ〜い」「早く帰って来てねぇー」
の大合唱。チビ3人が朝っぱらから、それはもううるさいったらなかった
と思う。父も律儀に何度も何度も振り返りながら、そしてやっぱり折れ曲がり
の所で最後にもう一回、必ず振り返ってくれていたように思う。

「いつだったか、ある日、同じ時間帯にいつも出勤される近所の独身の
女性に、『私も早く結婚して、あんなふうに家族で夫を見送りたいです』
と言われたことがあったわ」という話を母からわりと最近になって聞かされた
せいかも。

姿が見えなくなるまで、とか、あと一回、がとっても重要なことのように
思えてしまうのは、案外、幼い頃の刷り込みなのかも…。

2009年09月10日

稲藁3年分ぐらいあり!?

毎年、この時期になると「今年も新米ができました!」とお届けくだ
さるTさん(5月の梅刈りにも呼んでいただきました)から、「今、稲刈り
の真っ最中。稲藁を取りに来る?」とメールをいただく。保温・保水、
あるいはカボチャの実ができたとき、土に直接触れないよう保護のため
に実の下に敷いたりと重宝な稲藁。珠洲の土地を購入したときに納屋に
保存してあったものを大切に使ってきたけれど、それももう残りわずかと
なり、最近しみったれた使い方をしていたのだ。JAやホームセンターでも
売っているけれど一束350円。これまたしみったれた使い方しかできそう
にない分量なのに。なので長村さんは大喜び。「何かお手伝いできること
があればしてくるから」とお弁当を頼まれる。いつもの農作業用のつなぎ
に身を包み、やる気満々で出かけて行った。

昔なら「お役に立てることなんてあるのかなぁ…」と疑いの眼差しを向け
るところだけど、自分で畑をやるようになって実感した農作業の大変さに
及ばずながら労働力でお返しできれば…と思ったのでしょうし、畑での
いろんな経験から単なる足手まといにはならないだろうと思えたから出た
言葉だったのかな…とその変化を嬉しく思ってしまった。あら、すっかり
上から目線。小作人を見守る地主のいやらしさが出てる?(笑)

彼が帰って来たのは13時間後。さぞやお手伝いができたのだろうと思い
聞いてみると、「何の手伝いにもなってない。機械で刈り取られた稲藁
を集めて束ねて、その束を更に束ねる作業で終わってしまった…」と。
しかもロードスターでは埒があかず、Tさんがご自分のワゴン車いっぱいに
積み込み、加賀から金沢まで運んで来てくださったとのこと。やっぱり足で
まとい…。

お願いして長村父の車庫に稲藁を置かせていただくことに。シャッターを
開けると、稲藁の乾いた香ばしい匂いがふわんと香り、気持ちが和む。
それにしてもこんな街の真ん中に稲藁が積み上げられていようとは、誰も
想像しないよね。

2009年09月15日

エビ鯛&お子ちゃま舌第2弾

もう今年のシーズンは終わってしまったけれど、珠洲の畑に山椒の木
が3本生えている。去年から山椒の実がなり始め、香りものが大好きで
葉っぱも実も楽しみに待っている長村母のために、とげとげで手のあち
こちにひっかきキズを作りながらも今年はせっせと摘んだ。

先日「もうそろそろ終わりかな」と母に実を持ち帰ったら、なんと次の
日、またまたエビ鯛の“ワカサギの山椒煮”となって返って来た。あまり
の美味しさに味をしめ、まだ実が残ってやしないか…と探す目に真剣味が
増す増す♪

かき集めて「これでほんとに最後ね!」と渡した実は、なんと今度は
“子持ち鮎の甘露煮”に。これがまた最高に美味しい。頭からバックリ、
ゴチになりますっ!

が、例によって「ウズラの卵未満の大きさの卵は食べない」がモットーの
長村さんが、折角の鮎を前に「子持ちじゃない鮎は居ないのか!?」とお腹
の辺りをにらんでる。「にらんでも子どもは消えないよ。食べてごらんって、
美味しいから」と言うと、不承不承尻尾の方から食いついた。一口目は
卵に行き着かずセーフだったらしいが、二口目は絶対ヤバイと思ったのか、
「和泉、あとはあげる」だって。「じゃあ、私の鮎の尻尾部分を食べる?」
と聞いてみると「食べる」って。結局、彼は尻尾のみ2匹分、私はお腹を
2匹分、それぞれいただいた。相変わらずのお子ちゃま舌。

2009年09月18日

子どもたちに教えられる“ざぶん賞”

3年前から“ざぶん賞”という事業にかかわらせていただいている。生命
の源である水や海をテーマに全国の小中学生から作文や詞、童話などの
創作文を応募してもらい、“自然”や“命”について考えるきっかけとして
もらおうというのがねらい。優秀作品は、アーティストたちによるイラスト
や切り絵、陶函、陶額によってさらに素晴らしいコラボレーション作品と
なって入賞者に授与される。そして、入賞はしなくとも、応募されたすべて
の作品(最近は七千点あまりにのぼる)が入力され、表紙を付けた認定証
としてお返しされる。

その入力のお手伝いをしており、入力をしながら作文を読むことになる。
往々にして、美しい文字、力のある生き生きとした文字を書く子どもの
文章力は高い。田舎に暮らしている子どもは、祖父母と同居していること
も多く、祖父母の自然との接し方を通して学んでいることも多い。都会は
都会で、通学路沿いの汚れた川から生まれる気づきもあったり。初めて経験
した災害での非日常のワクワク感、驚き、恐怖、夏休み中の家族旅行での
発見、課題などが綴られる。特に小学校低学年の作文は、巧く書こうとか、
文字数がどうのなんて気持ちがまったくなく、ひたすらまっすぐでシンプル。
この感性にはかなわないなぁと脱帽だ。

つい何度も読み返して、どんなお子さんなんだろう…と一人ニヤニヤして
しまうことも。そのご両親の姿や家族の在り方まで想像できる作品もあって、
私の妄想は広がる一方だ。一昨年、「この作文、いいなぁ、好きだなぁ」と
思った子どもさんの作品が入賞した。表彰式にお母さんと子どもさんが出席
されたとき、文章そのままのお二人だったことが嬉しくなり、ちょっと目が
うるうるしてしまった。お二人はそんな私の気持ちなどまったくご存じない
から、「なに、このヘンなおばさん!?」と思われたかも…。怪しいおばさん
でごめんなさい。
タグ:ざぶん賞

2009年10月04日

ビンボー暇なし、ばれた?

長村母に用事があって電話。電話を取られたのは長村父。

私:お父様、和泉です。ご無沙汰です。
父:おお、和泉さんか。元気そうだな。相変わらず忙しいみたいだね。
私:えっ、どなたかから何か聞かれましたか?
父:いや。何も聞いてないけど、忙しいながらも何でも捌いていこうと
  する力が漲っている声だ。声に張りがある。
私:確かに、バタバタしています。いいことなんでしょうか。
父:ああ、いいことに決まっている。

父はときどきこういうことを言う。電話の声一つ、受ける側はいろんな
ことを想像してるんだね。

2009年10月05日

もっと早く助けて!

ナイフを持った人に追いかけられ、追いつめられて私はある部屋に逃げ
込み、扉が開かないように「誰か、助けて」「助けて」と叫んでいるの
に声にはならず、絶望的な気持ちで叫び続ける…という夢をときどき
見る。苦しんでいる最中の私が長村さんの隣りでどんな声を上げている
かと言うと、「ひぃ〜、ひぃ〜」らしい。

きょうも長村さんに「和泉、和泉!」と声をかけられて目が覚め、苦しい
状況から解放されたのだった。

夫:また『ひぃ〜、ひぃ〜』言ってたよ。
私:起こしてくれてありがと。ああ、助かった。苦しかった。どうして
  こんな夢を見るんだろう。
夫:僕が助けてあげるよ。
私:長村さん、どうしてもっと早く起こしてくれないの? 遅すぎっ!
夫:せっかく助けてやったのに、言うことはそれか。もう起こしてやらん。
  『ひぃ〜、ひぃ〜』言うのを隣りで聞いててやるっ。

そう言えば、寝る前にミステリーを読んだなぁ。

2009年10月14日

「そんなこと言うなら和泉もやってみろっ!」だって…

珠洲の畑へ定植する前に、種蒔きして苗になるまで見守っている鉢植え
やらプランターやらで、我が家の玄関前は賑やか。が、すっごく元気だった
苗が、虫に卵を産み付けられて以後、だんだん弱っていく姿に心を鬼に
した長村さんは、朝一番に葉の裏に産み付けられた卵との闘いに出陣する
のが日課。

午前中のヨガのクラスを終え、帰宅してふと目に入ったのは、彼の大事な
大事なブロッコリーに止まっている蝶々。見つけたらすぐに報告するよう
に言われているので、早速彼にご注進。

彼が右手と左手に一部ずつ新聞を持って出て来る。何をするのかと思えば、
その新聞で蝶々を挟み撃ちしようとする。

止まっていた葉っぱの側でパシッ。
逃げられて自分のお顔の近くでパシャ。
またまた逃げられてさらに空高くパシン。

今回は蝶々の方が上手で惜しくも逃してしまったが、私の笑いは止まらない。
だってぇ、ほんと申し訳ないけど、まるで盆踊りなんだも〜ん。

2009年10月16日

私も昔に帰りたい!

毎日、玄関前のブロッコリーに産み付けられた卵との格闘に余念のない
長村さんだが、最近老眼がすすんできて焦点が合いにくいらしく、眼鏡
をかけても見えにくい、かと言って外してもやっぱり見えにくいそうで、
「ええいっ!」とつい呟いている。

気の毒になって、四つ半の年の差がある分、まだ彼よりはマシな私が卵
の在処を教えてあげたりする。

私:長村さん、ここっ。あっ、こっちにも。それとここね。
夫:はい。
私:あら〜、長村さん、いいお返事。年上の長村さんに指図して、私って
  すごく偉そうだよねぇ。新婚の頃の可愛さはどこへ行ったのかしらん。
夫:そうだ、和泉はすごく生意気だ!

いつ形勢が逆転したんだろ、えへっ。

2009年10月22日

金沢、狭っ!

午前中の十一屋のヨガクラスを終え、14:00〜の“しあわせの湯”での
クラスまでを泉野図書館かミスタードーナツ、あるいはその両方で過ご
す木曜日。きょうはミスドの気分で、カフェオレとドーナツをほおばり
ながら両親へ手紙を書いていた。すると、「先生!」と叫ぶ声。声のする
方を見てみると、ヨガの生徒さんであるSさん。

(敬称略)
私:ずっと下を向いてたのに、よく私だと分かったね?!
S:駐車場で「あっ、あれは先生の車だ!」と思って。
私:他の人のかもしれないじゃない?
S:だってあの車、あんまり町中で見かけないし、助手席にヨガマットが
  載せてあったから、これは絶対間違いないと思って。
私:きゃぁー、見つかっちゃったぁ。今度からマットはトランクに入れる
  ことにする。

で、しばらく一緒におしゃべり。すると、Sさんのご主人が新聞社にお勤め
で、我が家に取材に行ったことがあるようなことをおっしゃっていたとか。
その新聞社の方が取材に来られたことも、どんな記事(2005/04/28)
にしてくださったかも覚えていたけど、お名前までは記憶してなかった。
我が家はいただいた名刺は全部データで打ち込んであるので、帰宅して
その住所録を見てみると…。あーっ、あるではないですか、4年前来所の
「編集局長S」さんのお名前…。

ほんと、金沢って狭い。ドーナツ喰らってるのを発見される、篠笛吹い
てるのを見つかる、信号無視して道路横断してる所をしっかり見られる、
コンサートを聴きに行ってはバッタリ。今度は生徒になっていただく以前
にすでにご縁があったってわけね!

2009年10月27日

倍賞千恵子の話だったのに…

長村さんはiTunesでいつも音楽を聴いている。総数5,000曲。そして中
にはきょんきょんとか高田みずえとか、大学の卒業設計中に聴いていた
らしい懐かしい歌がいっぱい。なんでもそれらの曲を聴くと、希望に満ち
あふれ、恐れを知らなかったあの頃を思い出すからだそう。

また、どこから、そしてなぜにそのような方の歌を…?とびっくりする
ような曲が入っており、倍賞千恵子なんてのもある。聴いてみると確か
に、美しい歌を淡々と歌っていらっしゃるところに惹かれる。今でも
もしかしたら流行るんじゃないかしら。

寛行:You Tubeで倍賞千恵子の歌を聴くことができるんだけど、それを
   聴いた外国人がなんて美しい歌声だとか、時代を超える歌だって
   感動してるぞ。やっぱりいい歌は日本人じゃなくても分かるんだね。
   それに倍賞千恵子って、若い頃、ほんとにきれいだなぁ。
和泉:そう? 妹の美津子さんもおきれいだよね。
寛行:ああ、あの人はちょっと太めだな。
和泉:それがいいんじゃない。あのたおやかな感じ。
   それに、太めが好みのクセして…。長村さんが好きになった人で
   細かった女性って、いまだかつてないよね(私は知っている)。
寛行:ははっ(苦笑)。

2009年11月19日

早朝ウォーキング

昨夜、本を読んでいて眠りについたのは午前2時。なのに今朝は5時に目
が覚める。3時間睡眠なのに頭はスッキリ。昔から寝起きがとても良く、
「和泉さんって朝目覚めた瞬間から、昼間と同じテンションだよね…」と
呆れられる私は突然、「そうだ、散歩しよう!」と5:30に家を出る。

まだ夜の暗さ。澄み切った空気の中を足早に歩く。大地を踏みしめる足の
裏、ふくらはぎ・太股の筋肉、股関節の動き、引き上がった感覚のお腹と内臓、
胸郭の開き具合、肩のリラックス加減へと意識が向かう。そして、意識が
そこへ留まっている感覚は、ヨガのアサナをしているときと同じ。以前は
いろんな思いが頭に浮かんできて頭の中がぎっしり詰まっていたのに、
今は頭も体も軽やか。

車が走る道路からは下がった浅野川の河岸沿いを歩いているので、聞こ
えてくるのは水音だけ。ふと、インドで滞在したヒマラヤのふもと、ある
街のガンガーの流れが甦る。今週末、私をインドへ誘ってくれた友が再び
その街へ。自分が進むべき道へ踏み出すためのエネルギーを蓄えて帰って
来れるといいね…と祈る。

2009年11月23日

本人はちっとも有り難くないらしい…

夫:あれっ? きょうはヨガに行かなくていいの?
妻:きょうは祝日だから公民館はお休み。クラスは水曜日に移動したよ。
夫:えっ、きょうは祝日? 何の日?
妻:勤労感謝の日。
夫:そーか、全然知らなかった。

休日を意識しないでいられる生活、なんと羨ましいことよ。
勤労する妻に感謝していただくとしましょうか!

2009年11月24日

失礼いたしました

いつも買い物をしているカジマート桜田店で、千葉産落花生を発見。
300gで980円也。「やっぱり千葉産はこれだけするよね。長村さんに
教えてあげよう!」と眺めていたら、顔見知りのお店のおじさまが
「奥さん、その落花生は旨いよ、オススメ!」と教えてくださる。
「うふふっ、主人が今年作ったんです。塩茹ででいただいたら本当に
美味しかったです♪」とプチ自慢。「ああ、自分で作ったのが一番
旨いよね。僕らも昔は作ったなぁ」と落花生談義。

帰宅後、早速長村さんにご報告。喜ぶかなと思いきや、彼の一言は
「やっすいなぁぁぁぁ。」

手間暇かけて苦労した人のお言葉でした。チョロチョロッと草抜き
して、収穫を楽しむだけの人間には持てない実感…。
タグ:落花生

2009年12月11日

金沢弁で“わらびしい”と言います

友人のHさんから「和泉さん達って洋梨、好きだっけ?」とメール。時節柄、
お歳暮に洋梨を送ろうとしてくれているのねと嬉しく、最近のマイブーム
が洋梨のコンポートであること、作ったコンポートを持ち寄りパーティー
に持っていったら2/3をペロリとたいらげた人がいたこと、皆さんにその
レシピを教えてほしいと言われたことを伝える。

すると「長村さんも召し上がる?」と返ってくる。そこで長村さんに
「Hさんが洋梨を『長村さんも召し上がる?』って聞いてくれてるよ」と
言うと、「あまり召し上がらない…」とのたまう。「コンポート、うまい
って食べたじゃない!?」って聞くと、「まあ、一切れの半分でいいかな」
だって。

Hさんは長村さんの性格もよく分かっているし、毎週のようにHさんとは
珠洲の畑でお茶するわけだし、ここで取り繕ってもなぁ…と思い、正直に
「『あんまり召し上がらない…』と申している此奴をどうすればいい?」と返信。
「アハハ。わかりました。それにしても長村さんって面白い!」と返ってくる。

面白いっていうか、変わってる、子どもみたい、呆れる、のいずれかやね。
そうそう、子どもみたいってことを金沢では“わらびしい”と言う。

2009年12月19日

私の存在は重い!

昨日、金沢で初の積雪。10cmぐらい積もったかなぁ。シーズンの最初は
雪道を運転する感覚に慣れるまでちょっと緊張する。特にロードスター
はボディが軽いので、信号待ちして発進するときなどお尻をプルプル振っ
ちゃう。後ろについてた車がスッーと車間を取って離れてくよね〜(笑)。

金沢から車で1時間ほどの押水という町のクライアント宅へお邪魔した
長村さん。帰り際、駐車場からバックで出たとき、轍からちょっと外れて
しまったら雪にはまり、前にも後ろにも進めなくなったそう。スコップ
をお借りしてタイヤの前後の雪を除け、一気に発進。なんとか脱出した
らしい。

夫:やっぱりボディが軽いんだよな〜。重石が要る。和泉を積まないと
  ダメだ!
妻:私はブロックか? ブロック積めばいいじゃない。
夫:ブロックじゃ軽すぎる。和泉でないとだめだ。

うふふっ、そんなに私と一緒に居たいわけ!? 苦しゅうないぞ。

2010年01月04日

両親と鴨鍋

2日に広島から帰って来て、夜、長村の両親宅へ新年のご挨拶に。ワイン
をいただきながら、長村母が除夜の鐘が聞こえている時間までかかって
作ったお節料理をバクバクいただく。毎年、何のお手伝いもしないのに、
ただ飲んで食べてのふつつかな嫁ぶりは今年も健在。

そして、きょうは「鴨鍋をするから食べにいらっしゃい!」と誘っていた
だく。実家の父のことで私が気落ちしてないかと心配し、卒論頑張ってね
という励ましの気持ちだと思う。それがありありと伝わってきて有り難く
思う。

それにしてもやっぱりお鍋は二人じゃなくて多人数で囲むものだね。みん
なで食べると何でも美味しい!とつくづく思う。「鴨、うまいっ!」
「鴨っていいお出しが出るね〜。コクがあるぅ」「お野菜、おいしい」と
みんなで口々に言い合って、「ささっ、和泉さん、もっと飲みなさい」と
長村父に何度もワインをついでもらってご機嫌。

2010年01月07日

下剤代わり

コーヒー、紅茶、緑茶、棒茶、お抹茶、種類を問わずお茶好きの私は、
なんでも濃いめに入れたのが好み。特にコーヒーはマンデリン、ときに
はエスプレッソ用の深煎りの豆をドリップで入れたりする。

が、長村さんには「和泉の入れたコーヒーを飲むと下痢をする」と大変
不評。確かに朝のコーヒーを飲み終わった瞬間、彼がトイレに直行する
のを何度か見かけた。なので、二人分のコーヒーを入れたら彼の分は少々
お湯割りにする(すみません、それ用の豆を買わずに済ませて)。しかし、
それでも濃いらしく、そのうち彼は私にコーヒーを所望しなくなり、今は
棒茶しか飲まない。

きょう、何年かぶりに「和泉のコーヒー、飲もうかな…」と言う。「へっ?!」
と思わず我が耳を疑ったが、年末から新年にかけての食べ過ぎのせいか
お腹がとっても重く、私が入れたコーヒーを下剤にしてすっきりさせたい
らしい。

そこで目の覚めるような濃いコーヒーを入れれば良かったのだが、「和泉
のコーヒーを飲みたい」と言われたのが嬉しくて、長村さんの薄好みに
ちょっと迎合してしまった。えらく飲みやすいコーヒーだったらしい。
トイレに行く気配、まったくなし。

2010年01月08日

重みのある私 その2

町内に新しく引っ越してきた方がおられる。町会長の私はそのお宅を
お訪ねして町費のお支払いをお願いしてこなくてはいけない。まあ、
どちらかと言うとちょっと気が重いっちゃ重い。

私:あー、町費のお願いに行って来なくちゃ…。
夫:「あんた、どこの小娘じゃ」って言われそう?
私:そうだよね、私じゃ重みがないよね。
夫:いや、和泉は重みあるよ。俺なんかよりよっぽどある。

とお墨付きをいただいた。

私の言ってる重みとは“威厳”。
彼の言ってる重みは“体重”。

2010年01月17日

緊張感、come back!

ヨガのクラスが始まる前、Aさんが「こんな雪の日用に、薄手のダウン
のロングコートがほしい」と話しておられ、たまたま私がそんなコートを
着ていたので、「先生、ちょっと着てみてもいい?」とファッションショー
が繰り広げられていた。そこへやはりロングコートに身を包んだBさんが
登場。

Bさん曰く、「冬はこのロングコートと長靴さえあれば、たとえコートの
下がジャージであろうが、パジャマであろうが、お出かけOK!」

ちょっと待った〜。暮れに広島へ帰省し、呉駅でJRの指定券の変更を済ま
せて通りを歩いていたら、何やら向こうから「和泉!」と私の名前を呼ぶ
声が。なんとそこには、もう十数年逢っていなかった幼なじみとお母様が。
彼女は現在、ご主人の仕事の関係で北海道。まさかこんなところで逢おう
とは!と3人でお茶をすることに。

ホテルのカフェテリアに入り、コートを脱いで椅子に座ろうとする私に
彼女が一言。

「ごめん、和泉。実は私、コートを脱げない状況。買い物して真っ直ぐ帰る
つもりだったから、コートの下にエプロンしたまま。このままで許して」

…というようなこともございます。
私が、昔好きだった人…とかじゃなくて良かったね。 

2010年01月25日

23歳の私に返る

「和泉ちゃん、久しぶり! 今、電話、大丈夫?」
聞こえてきたのは、大学卒業後にお勤めした会社の同期Mさん。「今ね、
3人で飲んでるんだ。Tちゃんが中国新聞の○○に選出されたんで、その
お祝いを兼ねて。このメンバーで集まると当然、和泉ちゃんに電話して
みようってことになったんだ。変わりない? 元気にしてる?」
Mさん(♂)→M-2さん(♂)→Tちゃん(♀)→Mさんとひとしきりおしゃべり。

4人ともそれぞれ年齢は違うけれど同期。よく飲みにも行ったし、海水浴
にも行った。でっかい流れるプールがあった、今はなきナタリーにも行った
し、ボーリング、ドライブもしたなぁ。会社の運動会では、1カ月ほど前から
仕事そっちのけで準備して、優勝した後の打ち上げでの日本酒一気飲みも
今となってはいい思い出。ダンスパーティなんてのもあって、ひと通り
ダンスの練習したなぁ。今も踊れるぞ、体は重いかもしれないけど。
ああ、蘇るぅ。

今みたいに“百戦錬磨”の私じゃなく、まだまだ純粋だった頃(笑)。

M&M-2さんは、会社始まって以来の最年少部長となりご活躍中。Tちゃん
はただ今Mさん秘書。バレエの評論を書いて賞をもらったかと思えば、
自費出版で本を出し、一昨年は新潮社から本を出版した才女。それぞれが
頑張っているのがすごく嬉しい。

「和泉ちゃんなんか、会社に2年しか勤めなかったのに、帰省するって
言ったらすぐにみんなで集まって。ずる〜い」と言うTちゃん。でも私が
帰省しようかなと思っている頃合いを見計らって「帰って来ないの?」
とメールをくれるのも、「和泉ちゃんが帰ってくるよ」とみんなを召集
してくれるのもTちゃんなのだ。笑える。

「和泉ちゃんに電話しよう!」と3人にいつまでも言ってもらえるよう、
私も溌剌と金沢で生きていよう。

2010年02月03日

しおらしくなれない娘

暮れに帰省したとき、突然、父がしみじみと言った。
「和泉さんは偉いな」
「へっ? 何が?」
「知り合いが一人も居ないところに嫁いで心配していたが、ちゃんと溶け
こんで、しっかり金沢に根付いて、ヨガの生徒さんにもたくさん来てもら
って。よく頑張ってる。感心するよ」
「周りの人に恵まれたんだよ。ほら、パパ、反省して頂戴。最初、結婚
を反対していたけど、ちゃんと幸せになれるってこと証明したでしょ! 
認める?」
「ああ、認める、認めるよ」

長村さんとの結婚に父は最初反対だった。元々、お嫁に行くならとにかく
近くに行ってくれというのが父の口癖だった。が、私が選んだのは金沢の
長男。「金沢なんて、冬になると鉛色の空がずっと続いて、こんな温暖で
穏やかな瀬戸内育ちの和泉さんに耐えられるはずがない。鬱になるぞ。それ
にああいう古い街は保守的だ。苦労するのが目に見えている。何かあって
帰りたいと思っても、簡単に帰るわけにいかないし、親としていろいろして
やりたいと思ってもできない。長村君本人に文句はない。親のエゴだという
ことも分かっている。でも言わせてもらう」
父の言うことに反論の余地はなし。「分かりました」と言わないだけがせい
ぜいだった。

そんな父の気持ちを変えたのは、我が家へ挨拶に来てくださった長村の両親。
父はこの御両親になら娘を安心して任せられると思ったらしく、逢ったなり
から意気投合。数時間後にはワッハッハと笑いながらお酒を酌み交わしていた。
その夜、安心しきった父を見た祖母が言った一言、「まあ、お父さんは手の
ひらを返したように変わっちゃって。」

とは言え、私が嫁いだ後も当分、晩酌をしながら遠いところを見つめ、「和泉は
ちゃんとやっているだろうか」としょんぼりしていると母から聞いた。

「石橋を叩いて渡る」と言うが、「パパって、石橋叩いて渡らない人だよね〜」
とその慎重過ぎるところをよく姉と笑ったものだ。私は「ちょっとは叩いて
みたら?!」と呆れられるほど慎重さに欠ける大胆なところがある。母親似?
慎重派の父が、私が金沢に行くのを反対した気持ちも、長村の両親に逢って
手のひらを返すように態度を軟化させた気持ちも今はよくよく分かる。

暮れに父が私にわざわざ伝えてくれたとき、私も父に自分の気持ちを伝えれば
良かった…。

2010年02月09日

あなたは浮気できる派? できない派?

昨日、東京に住んでいる長村さんの三十数年来の友人Nさんが、私の誕生日
だから…と私たちの大好きなお菓子とパンをクール宅急便で送ってくれた。

和泉:本当に気遣いのできる人だね。近くに住んでるならちょこっと持って
   行ってやろうか…って思うこともあるかもしれないけれど、わざわざ
   電車に乗ってお菓子を買いに行って宅急便で送るなんて。普通、そこ
   までできないよ、人の奥さんに。
寛行:ほんとにな。俺なんて思いつきもしないよ。
   あいつは浮気できるタイプだな!
和泉:そっちかい!(そーだろ、そーだろ、長村さんには思いつきもしない
   よね。奥さんにすらしないんだから。)

以前、「浮気は相当にマメな性格じゃないとできないよね」という話を
二人でしたことがあったから出た台詞。

浮気と言えば…。
相手を喜ばせることに喜びを感じ、それをすぐさま行動に移せ、かつ、
いろんな労力を厭わない人じゃないと務まらないよね。
長村さんは「また一から始めなきゃいけないんだろ? 面倒臭いや…。」
それは私のときに面倒臭かったと言ってるのと同義?

お財布を持つのも面倒臭がって、お小遣いもまったくほしいと言わず、
必要なときに「頂戴!」と言うだけ。何かで飲みに行くというときに
私がお金を持たせようとすると、「そんなに要らないよ」と返してくる。
巷の旦那様たちは、いかに奥さんからお小遣いをせしめようか策を練って
いると聞くが、私は反対に「何があるから分からないから、お願いだから、
お金を持っておいて」と懇願しなければならない。これはこれで疲れる。
しかも、私の誕生日に突然、何かをプレゼントしてもらえるかも…という
サプライズがまったく期待できないところが、それ以上にこ憎たらしい。

あっ、話がズレた。日頃の恨みがつい出てしまったじゃないか…。

というわけで、浮気をしようにも彼には軍資金がない。これまで無執着
だったお金に突如執着を見せ始めた時点で、私に勘ぐられる。

また、全行動を私に把握されている。留守にした場合、たとえ行き先
が予定表に書かれてなくても大体私に検討をつけられてしまう。しかも
大抵外れない。

その上、辻褄を合わせるべく、ウソを重ねなければならなくなるけど、元来
簡単にウソをつけるように育てられてないし、勘の鋭い私を騙すには相当
神経を使わねばならない。神経を使うことが面倒だから、そこまでして
浮気せんなんか?…と思ってしまうタイプ。

ただ、そんな後ろ向きの彼をその気にさせてしまう女性が現れてしまった
ら、私はお手上げです。

2010年02月17日

進歩した人、しない人

寛行:和泉は珍しく休みなの?
和泉:そうよ、ナニ、私とデートしたい?
寛行:(間髪入れず)それはないけど…。フリース、洗濯して!

なんだ、洗濯要員か。

というわけで、彼のフリース3点セットを洗濯機へ放り込んだ。洗濯終了後
さて干そうとフリースを持ち上げると、なにやらポケットのあたりから
カチャカチャと音が。なんと、彼の家と車のキーを一緒に洗濯してしまって
いた。

和泉:こんなものも洗濯しちゃいました。すみませーん。
寛行:おっ、綺麗になって良かったじゃん。
和泉:……。

結婚して間もない頃、まだひと月も経ってなかったと思う。洗濯を終えた
彼のGパンのポケットからハンコが出てきたことがあって、それを伝えたら
えらく叱られた。「和泉は洗濯する前にすべてのポケットをチェックしない
のか、そんなことは当たり前だ」と。私にしたら、自分が忘れていたことを
棚に上げて人のせいにするのはいかがなものか、いちいち人に手間をかけさ
せなくても、洗濯物として篭に入れる前に本人が気を付ければ済むことだと
納得いかなかった。

こうなるとお互い平行線。こういうときA型同士というのはチャチャッと
言い合いを終了させることができない。今なら二重チェックが間違いない
と分かるのだけれど、その頃はまだ喧嘩のうまい納め方も折れ方も分から
なかった。

今回、ポケットからキーが出てきたときに真っ先に思い浮かんだのが24年前
のこの記憶。ゲッ、また叱られちゃう…と思ったら、「綺麗になって良かった
じゃん」って、長村さんも大人になったなぁ。24年前と同じことをやってる
進歩のないのは私だけ!?

2010年02月25日

えらく昇格したじぃ〜♪

修学旅行のお土産を我が家へ届けてくれたときに応対した長村さんの
ボサボサ頭、フリース姿、その全体の茫洋さに、「寝起き?→その
フリースはもしかしてパジャマ?」と連想し、ついには「長村さん=
パジャマ」とインプットしてしまった高校3年生のK嬢。先日、自転車
で横断歩道を渡っているとき、よそ見をしていたらしい車に引っかけ
られたとのこと。幸い少々の打ち身で済んだのだけど、先方が物損と
して処理させてほしいと言ってきたらしい。

そのことを長村さんに話したら、「Kちゃんはモノじゃない!」と一言。

後日、K嬢に「長村さんが『Kちゃんはモノじゃない!』ってえらく憤慨
してたよ」と伝えたら、「ええっ、先生の旦那様が私のことをそんなふ
うに言ってくれたの? 私、感激! もう旦那様のこと『パジャマ』な
んて呼ばないっ」といたく喜んでくれた。

長村さん、「俺のこと、『パジャマ』って呼んどったんかっ!!」

この一連の出来事を今度は中学2年生のH君に話したら、超真面目な
顔で「じゃあ、Kちゃんは今度から先生のご主人のことを何て呼ぶん
ですかね? 『パジャマ様』?」

私の周りには、私を笑わせてくれる人であふれています。

2010年03月03日

パワーありそう!

ヨガのクラスが終了後、近々、父に逢いに私が帰省することをご存じの
Yさんが、「先生。これ、先生のお父様に!」と小さな包みを渡してくだ
さる。帰宅して開けてみると、箱に入った「病気平癒」の御守り。

昨日、白山比盗_社へ行って求めてくださったとのこと。Yさんご自身も
昨年、お父様がご病気をされたのだけれど、遠くにいて娘として何もでき
ないことがつらかった…と私の気持ちを汲んでくださってのことだった。

昔は御守りに意味を見いだせなかった私だけれど、今はその御守りをくだ
さる方がそこに込めてくださった想いや気持ちを見るようになった。
Yさん、ありがとう。Yさんの明るさ全開パワーが父に伝わりそうです。

それにしても、白山比盗_社表参道横のおはぎ屋さんで食べられるという
“おはぎソフト”、そんなにイケるんですか? メールの半分以上がその
説明でした(笑)。

2010年03月04日

いいカンジ!

ある小説を読んでいたら、「如雨露」という言葉が出てきて、文字を追う
視線が思わずそこで止まってしまった。“雨の露の如し”と呟いてみると、
如雨露の口先から豊かな雨が降り注ぐ光景が目に浮かび、とても新鮮。

これまで目にはしていても、さらっと流してしまっていたし、自分で表記
するときには「ジョウロ」とカタカナだったのよね。

如雨露と名づけた人の感性に唸ってしまった。

2010年03月10日

あなどれない足指回し

ヨガのクラスの最初に、ウォーミングアップとして必ず足の指を一本ずつ
回すようにしている。“気”の出入り口とも言われる足先をほぐしておく
ことは大事。血行が良くなって冷えの改善にもつながるし、足首や腰、頭
もほぐし、脳も刺激すると言われている。立ち仕事を職業とされている
生徒さんには、「足指、足首を回してからポーズをするのと、回さないで
するのとでは、ポーズのやり易さ、気持ちよさが全然違う!」とおっしゃる
方も多い。

3/5〜9まで広島に帰省して入院中の父の側に居た。父の脚は筋肉が衰え、
足はむくみがひどくパンパンに膨れていた。椅子に座って脚を降ろした
状態で長く居ると、脚がむくみ、その重さをつらいと思うことがある。
たかが半日ぐらいでそうなんだから、父はどれほどつらいんだろう。決し
てつらいと言わないけれど。

そこで、父が眠っているときは暇なので、少しでも血行が良くなります
ように…と足の指を一本ずつクルクル指回し。すると、ほどなくむくみが
とれてビックリ! あまりの変化に足指回しの絶大なる効果を実感したの
でした。

皆様も、テレビを見ながら、本を読みながら、ぜひお回しくださいませませ♪
タグ:足指回し

2010年03月11日

ベタなジョークと英語が快調のバロメーター

父の体調は日よって大きく違った。よくしゃべってくれるけれど、その
1割ぐらいしか私が聞きとることができないほど口調に力強さがない日も
あれば、ずっと目を閉じてほとんど話さない日もある。かと思えば、快調
なときはジョークまで出たりする。

看護師さん:Mさん(父の名前)、きょうはご気分は如何ですか?
Mさん:I'm very fine! And you?
看護師さん:(聞こえていない。)点滴が変わったんですけど、どこか
      痒いところはないですか?
Mさん:心が痒い…。
看護師さん:あははっ、Mさんったら!
和泉:(思うようにならない自分の状態を、仮に痒くなっても決して掻く
   ことができない心に重ねているのね。ちょっとナイス♪ 
   でも、それでなくてもお手を煩わせている看護師さんのお耳まで
   煩わさんと、Japanese, please! )

女医さん:Mさん、筋肉を使うようにしましょうね。ちょっと私の手を
     握ってみてください。
Mさん:恥ずかしいです。
和泉:(とっとと力入れて握らんかいっ!)
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